2009-01-01から1年間の記事一覧

霙の降らない町

クリスマスの余韻は頭に響く 自分は人に好かれ人に嫌われる 壊れたかった日々に戻りたくはない 重たい頭は枕を潰し財布の紐を緩くする コーラの炭酸の様に抜けていく自分に 両の手を広げながら思う 「あぁ、今日も雨か雪が降る」と

Hold me tight

インクのこびり付き薄汚れてしまった手は いつの間にかインクも消え去り綺麗になっている 私の心もそうなるのではないかと薄々思っていたのに 気付けば心はヘドロの様に腐りきってしまった キングオブポップ等という言葉は屑の生み出した練物だ 誰も心の中に…

女神のキッス

祖父の形見の羅針盤をそっと汚れた手で撫でる朝 いつの間にか私の右手は自慰専用機と化し 通常の三倍の速度で逝ってしまうとは情けない 私の胸の中には未来はまったくない 代わりに蛆虫の様なご飯粒が張り付いていて セクシーな胸元を強調するたびにお腹が空…

臥薪嘗胆に菊の花を一輪挿しにする 水の代りにペプシコーラを菊の門に注ぐ 貴方の失くした本が私の脳髄に響く 誰かが囁くと誰かが囁き私も呟くのだ あの薄暗い部屋に戻るのは死んだ時 もしくは死にゆく時だと呟くのだ 囁きは時空を超えてやってきて あの日と…

野外露出の空

大きくなった陰茎を月明かりに照らし歩く夜 公衆トイレにははみ出した便が寂しそうにしている 私は横に寄り添うように座り一緒に月を眺めたのだ 羞恥は時間差でやってきて私の枕を濡らす 何もかもが黒猫のタンゴのリズムで流れてくる夜 私自身が味噌汁男なの…

どれみふぁそらしど

頭巾を被った亀が股間で一匹縮こまっています これは困ったと魔女裁判の陪審員に名乗りを上げた所 「貴方はセクシーな仙女ですね、セックスをしましょう」と 歯の臭い男に言われたので錐を握り締め眼球に突き刺したのです 私の眼からは涙が零れ落ち、貴方の…

出歯亀の月

欲望の海で溺れかけている私は もしかすると動物なのではないか? 重低音のギターリフが脳味噌を侵食している夜 寝汗を掻いてしまうほど蒸し暑い冬の夜 どうしても殺さなければいけない人のいる夜 私は汚れてしまったと梟に教えられる夜 夜は何度でも繰り返…

ニコチングリップ

私の後ろに立っているのはカメラを構えた篠山紀信だ 私の心を丸裸にしようと三歳児の眼差しで見つめている 思えば醤油を垂らしたアイスクリームは私の母親だ 甘塩っぱいだけで喉の渇く潤いなどない私の母親だ 私は熱くそそり立ったニューナンブをコーンに突…

ゴトンゴトン

人は皆、ひとつの点なのだ 血肉は総て幻で点でしかないのだ そう言っていた狂人が昨日死んだ 嘆かわしくも喜ばしいことでもない ただひとつの点が消えたということだ 昼食は天津飯にしようと心に決めた

畜生道

切なさが雨のように降りしきった中で一匹の昆虫が 私の口の中で蕩けて炒ったので御免なさいと呟いた 寒さだけがベースラインを奏で風がエイトビートを刻む ほんの一瞬だけの夜の様な瞬きの中での発熱は 貴方の前で裸になりたいと気が狂いながら思ったのだ 私…

傘の行方

雨の音がしとしとぴっちゃんしとぴっちゃんと 脳髄を殴打するので睡眠時間は3分だけだ 日々を流れる電流が日々増していて オートメイションされた世界に貴女は必要ないと 本質を見失った事を宜う私はのた打ち回ればいい そして物音のしない体を震わせていれ…

ドラム式

私を着飾るTシャツが汚れた時に私は死のうと思う いつだって周りには無知と無学を露呈しながら 故郷にだけは錦を飾ろうと泥を塗るのが日常だ ならば派手に舞い上がる打ち上げ花火の様に 派手な黄色いTシャツだけは絶対に着ようと思ったのだ だが黄色いTシャ…

イモジャージの人

右の恥を左の端から左の恥を右の端からと メダパニを唱えるキツネ目の男の夜は 一杯のミルクティーが至福だとすら錯覚する 一杯のラーメンが地獄だと知っている午後に 何処にも行けずに膝を抱えて蹲っている ゴリラのスナイパーは私を狙っているのだが それ…

シャンソンが聞こえる

遠くの景色を見つめながら出鱈目なカメラで 貴女のそのぐしゃぐしゃな顔を脳裏に焼き付けた 襲ってくるイライラをリスペンドンで蓋をして 雨の振るかんかん照りの秋を生きていこうと 電車に乗って有頂天を楽しげなベースラインで奏でた 手をつないで踊るのは…

先天性知恵遅れ

元はと言えば花の名前が知りたかっただけなのに 君の薄ら笑顔を浮かべながら自慰を繰り返す日々 ベルトコンベアーに乗ってやってくる嘘をこなし センチメンタルを気取っているのは私だけだ 人と人との絡みは首都高の様な複雑さで 私がどんな笑い方をしても薄…

ガラムマサラ

ビデオテープを切り刻んでいるのは私だけだった 開いたドアの向こうにはアスファルトの塊がポツンと在り 人間らしい人間のいない客席を見ながら踊る事になるのかと 神様を蔑ろにしている二人のチェリーボーイに花束をと 薄っすら考えている私こそ孤独なのだ…

東京都庁にて

巻き髪をくねらせる踊りを悪戯に踊る貴方は 金色に反射する甘酸っぱい顔なのだ 私は一日に二度も珈琲が飲め天津さえ煙草まで吸える そう思えば生きているだけで世界は重低音に満ちていると 月の満ち欠けを薄らと頭に浮かべる幸せ物なのだ 禍々しい程のノイズ…

噛ませてあげる

貴方はいなくなってしまうのですねと蟇蛙が呟いた 肯いた貴方はCD-Rの様な虚ろな目で私から視線を外し 見ていたのは倫敦、巴里もしくは群馬の果てで 私が貴方の代わりになりますと人身御供を気取っても 薄っすらと排水溝に浮かぶ花弁の様に私は腐って逝く 今…

長いお別れ

もうすぐお別れなのだと猫の虱を潰していた夜に 私の眼は潰れ腐りいつの間にか乞食になっていた ギタギタに切り刻まれていたフィルムは繋げれるのに 私のバラバラになったアイデンティティは河童の川流れで 何所に行っても禿散らかしている徳利セーターなの…

さるてぃんばんこ

寝起きにはレモンティーかお吸い物を飲む レトルトのロジックをバラバラにして姥捨て山に捨てたのだ 毎日送られてくる文字は聖書よりも神々しい物で その陰に隠れて私はオナニーを繰り返しているのだ いつになれば子猫と一緒に死ねるのかだけを考え 私の脳髄…

もう夏も終わる

私は埼玉にいて練馬に住んでおり豊島区に引っ越す 幾許の余裕は自分の隙間にある 隙間には何が挟まっているか自分でも見えない 狂っているのは君の方だとニヤニヤ笑いが止まらずに 深夜の病院で誰かが死ぬのを恐れて蹲ったのだ 忙しさを言い訳に全ての物に優…

空を越えて

睡眠不足にビニ本は少々刺激が強すぎるのかと 砂糖をまぶして食べた所、テカテカとしてしまった 蛇口からは何も出ずにただ薄ら笑いだけがぽっかりと浮かんだ カレンダーに○をつけて微笑んでいたのも束の間で 燦燦と照付ける太陽を睨んでは盲目に笑い 茫茫と…

それがいい

メディアの泉に湧き出ている覚醒剤の海で泳ぎたい 堕ちる所まで堕ちたいと底で思う私はきっと蛞蝓だ ぬらぬらぬらぬらと体をくねらせる様はイライラの原因だ 何も考えない私は何も考えずに眠れると思っていたのだが 涙でぬれた枕が私にひそひそ声で囁いて来…

力が笑う

ここが言葉の要らない街ならば良かったのにと 言葉だけが必要とされる町の坂道を下る 何の為にジタバタしているのかも解らずに 手足だけが捥がれていく苦痛に微笑んでいる 貴方は正しいのですか?私は正しくないのですか? ふわふわ時間はハッピーエンドには…

マクガフィンの城

日々を無駄に過ごしているのが私だけだといいのだが 実際に日々を無駄に過ごしているのは私だけなのだ 自転車に乗りラララとどこまでも乗っていける私は ラジカセを片手に偶然と遊ぶ赤ん坊なのだ 蓋の閉まった風呂に飛び込もうとしても 私の中にはムラムラの…

肥溜天使

下衆な私こそキチガイであるべきだ 貴方が自転車に乗って被写体を探しに行くのに 私は渡り鳥になってしまいくるっぽーと 声に成らない声でアイスクリームを食べたのだ 下衆な糞野朗は引き潮を起こしながら旋回し 私より下衆な人間のおかげで転落事故は起さな…

電車、着物、着物

自分勝手な私が縛られているのは きっと人生を楽しみたい体と 太陽になりに渋谷で猫を被った スクリーンに映し出される醜態 金輪際、私のことを思い出さないでください そう思いながら私は鬼畜米英に舌鼓を打ったのだ 日本兵に感謝をしチョコレートを贈ろう…

麻婆豆腐の空

自分が歩くより早く雲は流れて行くのに 私といえば鶏の屍骸を貪っている 本当の私はあの空の向こうにあると信じて 猛禽の爪で自慰ばかりしている味噌滓の人生に 街行く人々を妬んでは殺しても良いと ご都合主義のミスリードを繰り返し 行き着く果ては精神病…

容易い事

私の生きている価値が円高だ 埋蔵金は眠ったまま生まれてこないでいいのに ならば私は宝になどはならずに別の物になろうと考えた 私は世界になりたい それは無理だと2秒で結論付けた なので世界を映す鏡になりたいと考えた ひび割れた日々を映しながらいつの…

戦争を知らないか?

私は人生の勝ち組の振りをして朝から紅茶を飲みました どうやれば私を縛り付けられるかを考えたのですが 結果論としては池袋駅は人だらけだったと言う事です 都会の人は5日も風呂に入っていない私には近づきません きっと勝って来るぞと勇ましく神の幸せをボ…