2009-09-10 噛ませてあげる 貴方はいなくなってしまうのですねと蟇蛙が呟いた 肯いた貴方はCD-Rの様な虚ろな目で私から視線を外し 見ていたのは倫敦、巴里もしくは群馬の果てで 私が貴方の代わりになりますと人身御供を気取っても 薄っすらと排水溝に浮かぶ花弁の様に私は腐って逝く 今日も明日も明後日も自分以外の何かを求め 影を照らし合わせる行為を自慰の変わりに繰り返し 明日には9番目の私になれるのではないかと空を見つめ 私はカップヌードルの汁を乞食の様に啜るのでした