2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

溶けたアイス

そういえばどこにこの家の鍵が在るというのだろうか? 私はこの家に入った事も無ければ出た事も無い ただ眼精疲労と歯痛で翻筋斗打っているだけの麻薬中毒者だ パソコンの無い生活を送っていれば今頃ヒロポン中毒だ ななめから降り注ぐ朝の日差しは私の耳た…

孤独の部屋

新しく住んだこの家には天井が無い 代わりにベッドが浮かんでいて 眠る時は空を仰げるのだ しかもこの家には壁が無い どこまでも続く地平線を眺めながら 夜には浮かぶベッドで眠るのだ たとえそれが大雪や台風であってもだ

騒音おばさん

あぁこの家ともお別れなのかと日課の自慰も忘れ 気付けばベースギターを掻き鳴らしながら歌っている 砂を忘れたトイレでは君のドアを叩いているのだ 全財産の半分はここにあるのかと叙情的に排便だ 世界中の経血を集めた風呂に入る妄想だけでは 私の欲望は満…

突撃半ズボン

春を感じる私は三寒四温のアホでした 亀の歩みのバスを横目で見ながら歩いていたのですが 踊っていたのは一寸法師の雛だけでした それを見た私は極東戦線異常なしと頬杖をつき 風に彷徨うのはコペルニクスの夜です ななめ45°の世界がパイ生地に広がり こんが…

千冊の本

私には何枚の食器が必要なのかわからないが いざとなれば革靴は履いて出かける事が出来る 猫が一匹ニャアと蚊細い声で鳴けばそれを愛でる事も 愛でた猫が百万回生きるのも時間の問題だ 私は玩具を与えられた子供なのだから玩具を愛で それを邪魔をする猫を愛…

14日の土曜日

アコーディオンの音が鳴り響く朝を感慨深く迎えた 今日も死ぬほど行きたいと切に願っているのは 今日が貴方方と喋る最後の日なのではないかと 危惧に危惧を重ねて積み木遊びをしているのだ 茶色い月は赤眼鏡に反射しながら植物図鑑の頁を 目くるめく変わる世…

たんぽぽ畑

ピコピコとピーブ音は泣く泣くと鳴っている 私の微温湯の生活は口琴のリズムに合わせながら さながら電々太鼓を打ち鳴らす内弁慶の外地蔵だ ここに何がいるのかと考えた時に出た答えは 蛞蝓、猫、海鼠、ゲジゲジの四竦みだったのだ 今夜の晩御飯はいただきま…

おはまいど

弁護士は二度窓を叩いたのだと不安に襲われ 私は新宿の眠れなさを快感とも思いい 故郷までの30分間を除き快感を貪っている 快感ついでに不動産屋を殴った所 私は片玉の田中だと言われました それも乙な物かと思ってる私はマゾヒストだ 電車は止まってまた走…

顔が割れちゃった

時間は夕方の五時頃だったと思ったのですが 思い起こせば六時頃の可能性も無きにしも非ずです 楽しい音が聞こえる場所へ行ったのですが 私は必要とされていなかったようで帰りました 電車賃だけが券売機に吸い込まれて終わった一日を 恨む様に私は歯がゆくヤ…

一人ごっつ

午前5時の電車を私は待ちきれず個室で股間を膨らませています いつからこんな自堕落になったのかと尋ねられれば 私は「ピーナッツを鼻で噛んだころ」としか言いようがないのです 才能があふれる20代を見て自分の力の無さにアヘ顔になってしまいます 私は彼ら…

6時58分

あれは新宿と池袋の間だったのを覚えている 真赤に燃えた朝焼けがビルの間に白昼夢の様に プカプカとクラムボンに浮かんでいたのだが 私はそれを一瞬しか見れなかったのだ ビルとビルの間に浮かぶ血溜りの様な赤い塊は ビクビクと私の視線から逃げる様に隠れ…