2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

おなかがすきました

失敗が見事に弾け飛び私は腹を下したのですが それは恐らく聖書によって既に予言されていたのでしょう 今は薬を飲んでいますがこれは腹の薬ではなく 頭を狂わす栗鼠の尿です 苦味と酸味が見事なコントラストを空中に投げっぱなし 私は視線をどこへ交えること…

既視総論

今日は世界が尻尾を巻いて逃げていく様に 孤独の遊びと室外機をうぃんうぃんと動かしていた 寝れば寝るほどデジャヴュを感じ 起きれば起きるほど過去の事に執着をする 食事の時間は飛石連休に準じて5時間置きだ 掃除をすれば窓からぬっぺふほふが覗いている …

サイコロ遊び

矢印は何処も指していない 頭の中に湧いた座頭虫の群れは 糞を捻り出した空への道も知らずに 干からびる脳と共倒れしてしまうのだろう 明日になればいいのに、明日になればいいのにと もはや現実逃避も来るのか来ないのかもわからない 粉末の未来へ望みを賭…

僕のお仕事は

世界が灰色に見えているのは眼鏡を掛けていないせいか 今の1時間の間に私はいなくていい人だと自分を自分で諭し 完結を有耶無耶にしたまま紅茶を飲んだのだ ところで世界とはなんだろうと無意味に思考をずらしてみるも 結果は宇宙にいなくていい人と終止して…

消えずのテトリス

考える事を止めさせる薬は最悪の状態を脳に閉じ込めてくれる 私はこれ以上考えるのは異常と知りつつも閉じ込められた 脳の欠片をテトリスの様に組み立てている どう足掻いても此処から出ることは出来ない 仮に出来たとしても思考は絶望の淵でまた止まるのだ…

チキンレース

これまで歩んで来た人生を振り返ってみれば 私が日々渾身の力の歩みはやはり人から比べれば骨の歩であり スタートラインは切った物の骨の歩みは100mを全力疾走しそうにも 筋肉など皆無なのでパキパキと物悲しい雑音を響かせているだけであり 一寸先の闇を見…

瓜は食べた事がない

胡瓜を食べたい 冷たく冷えた生の胡瓜が食べたい パキリッっと小気味良い音を立てたい あの独特の青臭さを口の中に充満させたい 口の中だけではない 鼻の中に耳の中に全身全霊を青臭くさせたい 嘲笑の対象はいつも私なのだから 胡散臭い瓜をパキリパキリと食…

おひるねのじかんです

私が疲れ眠る事は常なのだが今日もやはり眠っていた 背後には畏怖がひらめき銀の鱗を光らせていた 空は黒鉛の色をした湖であらんとばかりに 風が吹くたびにひらひらひらひらと鬱陶しいのだ 耐え切れず眼を開ければ巨大な視線は海を渡り 世界の裏で殺人現場を…

さよなら人類

我が家の猫が人間味を帯びてきた しかし猫が人間になれると言う事は 人間も猫になれるという事だ 私は新宿二丁目でしか猫にしかなれない オカマの猫ほど醜いものはない 幻想は幻想でしかないのだな と、煙草を吹かしながら陰毛を毟った 激痛と共に新世界が見…

灼々とした遺書の書き方

雨が降っているのでインクの出が悪い そんな些細な事で私は確信した 白い街から青い街へ行くことはできない 無駄な足掻きは止める事にしたのだ 今日は一日、苛つきと憂いとが混在した脳味噌で 暗い部屋の中、遺書の模写をして過ごしている 死ぬ前に一度死ん…

23の瞳

窓の外に筋骨隆々とした視線を感じたが気のせいだったようだ こちらを見ているのはデッサン用の石膏人形だ 窓の外の椅子の下に腰掛けている視線と視線を交わしながら なぜ椅子の上に腰掛けないのだろうと余計なお世話を抱いてしまう しかし何事も無かったか…

瓢箪から独楽

轢断されたマダムの事を思い出したせいか 今日は眠るに眠れずレム睡眠の中で 私の足が自然に宙を舞う様に成ってしまった 足は三角形のロケットエンジンを搭載し 私はロケットエンジンに煙草で火をつけ 明け方近い夜空をアダムスキー型UFOの態で ビュンビュン…

overdrive

耳元で「なぜ生きているのか」と叫ばれた 生きているのが当たり前だと思っていた私には 稲光の如く瞬いた一言だった しかし答は出る事はないだろう 私は人間のままで終わる猫は猫のままで終わる 強いて言えばそれが答なのかもしれない

長い散歩

自由に捉われすぎて不自由になっている 今日は猫の魂が部屋をぬちゃりぬちゃりと徘徊し いつの日にか私か猫か、どちらかが裏切りを行うのだろうと 悲しい気分になった為、街へ散歩に出た 緑の街はドブの臭いだ 口数の減らない春の風が私を軽蔑するように一瞥…

無駄な薬価

全身に山吹色の波紋が疾走した 常に拱手傍観とし倦いている私には それは昨晩飲みすぎた薬のせいだと 信じる事すら儘ならない 医者の一挙手一投足がこの太った体に ばいんばいんと跳ね返る様 それは医療という名の落花狼藉の時間だった 私は豚を殺し、祖母は…

332.6m

先日、東京まで行く予定があったので 観光をついでにと思い東京タワーまで行って来た 世界で一番高い鉄塔と聞き嬉々として見に行ったのだが 生憎の雨で東京タワーは半分溶けていた 赤と白の織り成す溶解物は気味が悪いとしか言いようがなく 塔の態をしたゲル…

砂糖は2つ、ミルク無し

感情の列挙はまだ続くのだろうか 個人の思想など故人扱いだ 左右対称の人など居ないのにまだ私に真ん中になれと言うのか そんな痴呆症の脳味噌は便所にでも流してしまいなさい 下水に流れる脳味噌は海へ還り輪廻の輪を築き 南半球か北半球へ流れるだろう そ…

ドライフード男爵

今朝は目覚めると共に新たな宇宙の定義を 発見をするもそれは100年前から唱えられていた 星の輝く空に小便を撒き散らしながら寝た報いか 蚯蚓座に小便でも引っ掛けてしまったのだろうか 陰部はギンギラギンにさりげなく腫れている カムパネルラは汽車の窓か…

猫の散歩

私は先ほどから此処にはいない 存在は容認されたのだが此処にいる気配がしないのだ 思えば此処は何処なのだろうか 周りに見えるのは緑色のギターと一握の砂 その二つがコントラストを織り成しながら 私の周りをぐるぐるぐるぐると動いている それは此処なの…

四方六方袋小路

自分が弱いと認めることは他力本願の礎だ Tシャツからパンティーの香りがするのは 私が女子供の腐った者であり体中が陰部なのだと 考えているだけで勃起している 朝の目合いは脳内で目紛しく祭りのように行われており 0.2アンペアの電気が流れる度に脳波は右…

福音主義

誰も彼を選ばずにいても三色の旗は翻るのだ だがいつかはボロが出るのが政治と言うものだ 選んでおいた方が面白いではないか と、猫が欠伸混じりに呟く難攻不落の我が家で ささやかな終焉は必ず来る幸せを噛締めながら 乙女が宇宙へ飛んでいくのを微笑ましく…

同期の桜

先ほどカモメールで赤紙が届いたので 私は朝一番で東武野田線に乗り戦場へ行った 春日部駅で下車すると早速3人ほどのメガネをかけた兵士が 一心不乱にペンは剣より強しと言わんばかりに 三色ボールペンを振り回していた ボールペンは玉虫色の揺らめきを見せ …