野外露出の空

大きくなった陰茎を月明かりに照らし歩く夜
公衆トイレにははみ出した便が寂しそうにしている
私は横に寄り添うように座り一緒に月を眺めたのだ
羞恥は時間差でやってきて私の枕を濡らす
何もかもが黒猫のタンゴのリズムで流れてくる夜
私自身が味噌汁男なのだと気付くまでには三日程かかったが
アコースティックな快楽にはスミノフアイスがつき物だ
稲妻が脳天に直撃した後の痺れが脳味噌に残響の様に響き
鬼薊の咲く空を見つめながら一人寂しく自慰をするのは
もうやめにすると不毛な会話を月としているのだ
私は誰とセックスをすればいいのだ?
シャンソンか?ジャズか?ロックンロールか?レゲエか?
頭の中でリズムは死ぬ事は一生無い、人生の伴侶なのだ