引越し
こちらのブログへ引越しいたします。
8年間、お世話になりました。
犬のいぬ生活
部屋には似たもの同士が並んでいる
顔のない犬は首を長くして私を見ている
私はその畏怖に怯え、眠れない夜なのだ
犬は何に怯えているのかと言えば私なのだろう?
私は何に怯えているのかと言えば犬なのだろう?
先生がおっしゃっている意味がよくわかりませんが
兎に角、ここに犬がいるんです
今、犬がいるんです
今、吠えているんです
今、栄えているんです
今、狂っているんです
今、死にました
それは私が死んだので犬はまだ生きています
眠れない深夜に保健所の扉が開き
連れて行かれるのはきっと私なのだ
オカリナを吹く準備は出来ている
さぁ、扉よ開くのだ
世迷言と妄言に塗りたくられた夜は明けて
もうお日様が天空高くに登っているので
私は先生のおっしゃるとおりにクスリを飲みます
あぁ、もう二度と、三度と、四度と
積み重なった錠剤は安眠だけを私にプレゼントしてくれました
私の友達は貴方だけなのです、おやすみなさい
ベーコンじゃないんです
私が油の水面に漂い眠るのを
第三者の誰かが夢で見ている
私はいつでも見られている
誰の夢なのか誰も教えてくれないが
きっと貴方も、貴女も、貴男も
私の夢を見たんでしょう?
誹謗中傷の視線が緋色に光れば
私は今頃こんがりと焼けているんです
だから私を見ないでください
そっと粉チーズをふりかけてください
そしてパセリをふりかけて食卓に並べてください
ティテテ
私は蝶になりたい
私は花にもなりたい
私は蜜にもなりたい
私は葉にもなりたい
私は早く私をみつけたいのだ