2009-10-25 イモジャージの人 右の恥を左の端から左の恥を右の端からと メダパニを唱えるキツネ目の男の夜は 一杯のミルクティーが至福だとすら錯覚する 一杯のラーメンが地獄だと知っている午後に 何処にも行けずに膝を抱えて蹲っている ゴリラのスナイパーは私を狙っているのだが それを必死に止めてくれている子犬ちゃん 脳味噌からは金平牛蒡がニョキニョキと生えていて 本来の収穫祭の意味を履き違えた女子高生に 電動マッサージ機を宛がい発狂させる職人の歌 あぁ、これこそ動く秒針なのだなと 薄らとんかちを砕き割りながら一人咳き込むのでした