2006-01-01から1年間の記事一覧

厄災花

寒空に雲が無節操に広がる あぁ今日が終戦記念日なら 良かったのにと いつになく禍々しい散歩 川沿いの小さな小道にある物 誰かが落とした軍手のような花 薄汚く誰も見向きもしない花 私はそれを愛せるだろうか 日頃に愛する篝火花と同じに それを愛せるだろ…

騙されている真理

私は今、猛烈な感情で存在している 頭の中に囲碁部が出来ている 所詮ヤンキー崩れで 囲碁のルールも知らない輩が 頭の中で酒池肉林 人生とは生き物ではないのだ それが真理ではないのだ 真理とはどこにあるのだ 死後の世界に人生の真理を夢見る

夜は闇を楽しむ時間

さて金色の夜だ いつまでもあぐねいている場合でもあるまい 最善策を考え有言実行せねば為らないので 偽りの言葉で「僕は真面目に生きていきます」と 開口一番に相応しい虚偽の目標などを立てて見る 家の周りには墓標を沢山立てて見る 布で出来た夜はいつま…

あずまきよひこさんへ

お前なんて死ねば良いなんて言葉は聞き飽きたので そろそろ新しい私を貶める言葉を考えてください 強がりはそれだけです

17歳のカルテ

先日、映画のDVDを買った だが私の家にはDVDプレイヤーなど無い カラス除けの代わりにDVDをゴミ捨て場に吊るしておいた しかし今朝、起きてゴミ捨て場を見て見た所 カラスがポータブルDVDプレイヤーを持ちながら映画を見ていた カラスはホームレス ホームレ…

キャロル

先日、クリスマスの夢を見た 緑と赤の球体がくるくる廻り 雪が降ると球体を割り、神が産まれた 神はサンタクロースをまず殺した そうすればクリスマスが何の日かを 思い出してくれると思ったのだろう しかしアベックはホテルでSEXを続けていた

斜陽

雨が降ったら嫌だなと思った 葉が一枚散った もう葉が散ったら嫌だなと思った もう一枚葉が散った すでに雨の事など忘れていた 落ち葉をセブンイレブンの アルバイトが片付けていた 秋だなと思った しかしもう冬になる

ナルコプレスシー

朝起きて電気を点けると私が存在していた 不思議な事ではないのだがとても驚いた 私のような者が存在できるこの世界 その敷居の低さに驚いた 驚きすぎてTVを点けると私が写っていた 世界のレベルが低い事を痛感した そういえば明日は死ぬ日だ お線香を買い…

脳髄に住む貴方

私は貴方が脳の奥底に居ると信じている 飛び降りでもして脳髄をぶち撒ければ 私の屍骸の横に貴方は産まれるだろう そしてすりこみ現象で私の屍骸を親だと思い 私の屍骸に愛情を注いでくれるだろう あぁ死にたい 無垢な貴方を社会の荒波に放り出したい それは…

桜木茉莉

私の疑心暗鬼は金棒を振り回している 落ち着いてください 私はここにいます 生きています 疑心暗鬼は私が死んでいるかの様に 吹聴しています 吹聴しています 耳の奥にガムを詰めたように 何を喋ろうが頭の中で反復するだけです 耳の洞窟です 耳の洞窟です う…

靴を食べた日

今日の朝食は靴だった もう5年ほど履いていた靴だ 愛着があった なので食べた おかしい事など何一つ無い 胃の中から靴音が聞こえる 余った靴紐で首でも吊るとするか

デスケル

「人間は人間でなくては為らない」 是は社会的通念から生じる誤解であり 人間は飛べない魚だろうが飛べない豚だろうが 何で在りにしろ存在価値を其処に見出す事ができる かと言って人間が人間である努力を怠る事は 恥、背徳、無様・・・様々な言い方が在るだ…

木人のドア

今朝、目覚めると頭にドアが出来ていた 蔦が周囲を取り囲んでいて、これは気づかなかったが 大分、昔から頭にあったのだろう 頭と言っても見える位置ではなく、どちらかと言えば脳 そう、脳にドアがあったのだ なぜ気づいたのかと言うと今朝は其処から 木で…

ブラックジャックによろしく

何処かに腕利きの脳外科医はいないだろうか 私の脳をロボトミー手術して貰いたい 私は独りで存在している事により 着実に精神が崩壊している事が学会の発表で解った あと3歩 3歩前に進めば廃人に為ってしまう 狂人から廃人へのプロセスはキチガイ沙汰で、そ…

クロマチック

時計は機械だ しかし所詮は機械 時を刻むごとに指す時刻は狂っていく 私も時計と同じなのだろうか 時を刻むごとに狂って逝くのだろうか 世の中には電波時計と云う物がある 電波を発信し電波を受信し自動的に 狂った時刻を修正するものだ 人も同じなのだろう…

価値観

貴方に愛を貰った 私は使い道がわからないので それを近所のゴミ捨て場に捨てた 1週間ほどしてゴミ捨場近くを通ると それは回収されてなかった 愛はゴミではない しかし私にとって愛はゴミだ

サヨナラバス

私はバスに乗った 私以外は誰も乗っていなかった 私はこのバスに何処にも行かないで欲しいと思った この空間を独り占めしたかった 私がバスを降りればこの空間も無くなると言うのに、だ

お昼ご飯

「愛美ちゃんは何が食べたいの?」 「愛美ね!赤くて黄色いものが食べたい!」 「愛美ちゃんはご飯ちゃんと食べた?」 「うん、愛美ちゃんをご飯にしてちゃんと食べたよ!」愛故に愛美

S

今ほど白痴に為りたいと思った事は無い 今ほど独りに為りたいと思った事は無い 声が聞こえる声が聞こえる 私が病人だからと言って真実ではない私を 世界に広めた所で私が病人であるが故に それが真実となってしまうのだから それは私が悪いのでも貴方が悪い…

タイトロープ

難しい事等は私の人生には無かった 簡単な事等は私の人生には無かった 中途半端に揺蕩う事だけが私の人生 それは楽に見えてタイトロープの上 バランスを失う前にすべてを失うのだ 何を奪われても何を失くしても 泣いてはいけない、笑ってもいけないのだ

アウフヘーベン

本当の事は本当だから私は嫌いだ 嘘は本当かも知れないので私は好きだ 相反する二つの事柄を神コップに入れ 混ぜて飲むのが現代社会で言う”癒し” アウフヘーベンの塊でしかない1985年生 薬の粒が転がっていった 戦車が恋人を轢いた 味噌汁を沸騰させた 子供…

変則回転球体

眼ん玉を寝違えた 寝返りを打とうとぐるりと頭を回転させた所 眼ん玉がぐりぐりと変な方向へ回転し眼が痛い 眼球が斜めに成ってしまっている ロート製薬のお世話にでも成らなければいけないのか この失態は私の視線、斜め45度を見ながら 何度も悔やまなけれ…

ぴょおんぴょおん

彎曲した思考の果てに私は飛び跳ねるのだ 其れは意味など無い非常に意味の在る事 飛び跳ねながら発する「あーあー」と謂う声は 私の虚栄心の現れなのだ 疲れたら休めばいい そして再び飛び跳ねればいい 永遠に其れを繰り返せばいい 何処からでもリフレインは…

白痴電波

脳内から電波が出ているせいか クーラーをリモコンを使わず消せた 何時までも電波人気取りを しているのもどうかと思うので 私は今日から電波を遮断する 電波を遮断すれば人の心などわからないし 人の言葉の意味もわからない 白痴になれる 白痴は何て幸せな…

ドイツ

私の体は此処に生まれた 私の心は何処かで生まれた 未だに対面していない 春の匂いがするジャンパーを 押入れから引張り出して見た所 心は其れを着ていた 私は寂しいと思った 貴方には愚か心にすら対面していない 誰が何処に居るかなどわからない 世界では6…

都会の深淵

深淵にへばりつく蜥蜴の眼差しは 夜の月の遥か彼方を眺めている 都会の真ん中の深淵 其処は何処にも無い 只、暗がりに薄明かりが薄ら笑いを テーブルの上には燭台を 其れも只の薄ら笑いの光 蜥蜴の見つめたい物は鳥目でしか 見れない様な暗がりの中 遥か彼方…

今日は朝から脳味噌が腐っている 脳に蚯蚓がトンネルを掘り縦横無尽に暴れてる 頭蓋骨はランマーで砕かれ塵と成った 頭痛の原因は私の日記を読んでいる貴方だ インターネットが仮想空間なら 私を見ている貴方は仮想なのだろう 頭痛にはアスピリン 私にはカル…

夏の終りに

今年の夏も、もう今日で終りに成って終う訳だが 私の人生は未だに終わりが見えず、始まりも見えない そもそも終るにも始まって居らず、始まるにも遅すぎる 御先が真っ暗で人生の意味すら考える事を失って終っている そんな盲目的な毎日を盲信的に過ごしてい…

交差点でスキップ

深夜の散歩に出ると交差点で信号機が首を吊っていた 安らかな顔をしていた もちろんいつまで経っても信号は変わらない なので信号無視をしてしまった 死体を見ないようにしながら早足で横断歩道を駆けた いつも人は死を無視したがる この心境を初めて理解で…

アンチテーゼ

3月12日に私は死ぬのかも知れない。何故なら先ほどから腹部。特に頭部が痛く、これは体の中に電子レンジが入ってるとしか思えなく、試しに生卵を暖めて見た所、見事に、それは、また、見事に夜空に咲き誇った大輪の花となった。それでは部長が黙っていないだ…