2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ボンバーヘッド

生きている事は死ななくてはいけない事だと気づいた だが私は斜に構え石油王になる事に決めた その為には死して化石となり石油にならなくてはいけない 有限なる物は無限に生まれるのだ、気を落としてはいけない 私はいつか無限な有限となり家族に恩返しとお…

これから始まる暮らしの中で

友達は選びなさいと小さい時に口を酸っぱくして言われたが 元々、私が選べる選択肢など限りなく0に近いわけで そのなかで私が選んだ選択肢は小数点以下の切れ端なのだ そんな事を考えていると私はこの宇宙の中で独りで 漂う鉱物と生物の中間の物体なのではな…

幻想世界への旅

私は彼是十年は異なる次元を捜し求めている訳だが 人を超越する事が出来ないので半ば諦めていたのだが 人が人である所以は理性を持っていることなので 理性を失えば全ての人類を超越できると確信した 獣の侭に野蛮に人を殺めればいいのだろうか しかし自分自…

敬愛なる東野幸治さんへ

ただの知恵遅れのキチガイの乞食のホームレスのルンペンだと 心の奥底で決め付けるのは止して頂きたい これからは貴方を許しますからせめてどれか一つにしてください

鮑の背中

背中に何か張り付いている それが何かはわからないのだが不思議と恐怖もない むしろ何が張り付いているのだろうという想像が 眠れない夜の布団の中でぐるぐると回るのを眺めている 重さからは赤子か?感触からは巨大な鮑か? その様な物が張り付いていたら常…

ペットボトルロケット

振り子時計の振り子が動き 猫は微動だにせずこちらを見ている 早朝の訪れは繊細な女子高生のように 几帳面に激しく斧を振り回している さぁて、親でも殺してこようかと 呟くのは貴方にかけるための暗示です 騙されていても騙されてはいけないのです

眠くないのに眠れない

生まれようとしているのは卵ですか?鶏ですか? そんな押し問答をしながらコンクリートを歩いていると 妙な風が吹きかかるので落ち込むのです 私の存在は嘘だったんだと自己嫌悪になり 家に帰れば二次元が抱きしめてくれると妄想をし iPodから流れてくる二次…

夕間暮れのカレーの臭い

散歩がてらにぶらぶらと歩いていると 自分はなぜここにいるのだろう?と 不思議な感覚に見舞われることが多々ある そこまで歩いてきたことは覚えているのだ 目的があったことも覚えているのだ ただ、その過程を踏んだのは本当に私なのだろうか? 私は今ここ…

空と地面の間には

意味のない言葉の積み木遊びを続けていますが いつまで経っても空へ届くことはありません 思えばどこまでが空でどこまでが地面かを 私は厚顔無恥なために知らずに生きています 遠い魚の目でモザイクのかかった領域を これでもかと言わんばかりに眼を細めるの…

大空に落ちる人の戯言

時には雨が降ることも風が吹く事も稀にある 太陽はいつも私の下にあって空を見上げば いつも星空が輝いてる理想郷に万歳だ もし貴方が嘘を一つだけ吐けるとしたならば 是非とも貴方の心にもない私を賛美する言葉を 満月の丸さを滑る様につるりつるりと その…

XYZ

先日の晴天が嘘の様な鈍色の曇り空の下で 私は貴女をずっと待っていたのです 口をあんぐりと大きく開け涎を垂らしながら 転がる石の様な意思を持ち待っていたのです しかし私の顎も限界なので踵を返したところ 携帯電話に29564件の不在着信がありました 誰だ…

猫と油蝉

9月になったというのに頭の中では油蝉の喧しい鳴き声が 能面の様な薄ら笑いを浮かべながらペッタリと張り付き 狂気のあまりに小躍りしてしまう様な眠れない夜を 貪り喰らう様に私はここに存在しています 猫の散歩はどこまで行っても三日月の中からは出れず …