2005-01-01から1年間の記事一覧

音がする

音が気狂いを狂わせる 最近、幻聴がひどい ボーっとしていると笑い声や雑音が 何処からも発せられないのに聞こえてくる これはきっと私を試しているのだろう 気狂いが気狂い以上の気狂い未満を保てるかと 世界が試しているのだ 私はチンパンジーのアイちゃん…

無意味な犬の戯言

誰か私の鍵を知りませんか? あれが無いと私は一生首輪に繋がれたままです

出会ったのだ

私は全知全能の神と出会った だが以前にも出会った事がある顔だ 私は神に確認した 「以前にもお会いした事がありませんか?」 神はぶつぶつと呟くように答えた 「私はお前だったのだ。お前はお前と会って、また私と会っているのだ」

当たり前の夢

昨晩、夢を見た 屠殺場の夢だ 大きな屠殺場の工場内で牛がどんどん解体されていく だが屠殺場には人は一人もいない 肉片や肉塊が何処からともなく現れ 工場内をベルトコンベアーに乗ってくるくると回っていた だが誰もいない シュールでいて残虐性に満ちた夢…

月は偽善者だ

私は母を殺した 月がそれをみていた 月は太陽に密告した だから私は闇の中にいる 母と一緒に 母も月も偽善者だ

探究心の母

少女が毒殺をしたかったのであれば 母は喜んでその身を捧げるべきだろう 被害者は加害者になり加害者は被害者となる それが探究心の末路なのだから

11月になった

それは悲しむ事なのだ さぁ旅立とう 11月は旅立ちの季節なのだ それは必然的なものである 運命に従い烏龍茶を水筒に入れて 利根川の土手を歩いていこう

私は世界を憎む

太陽はなぜ昇るのだ 夢からなぜ目覚めてしまうのだ 暗闇の中で夢の世界を闊歩する事も永遠ではない 永遠の夢が訪れるのは世界のなくなった後か 世界は嘘なんだ 私は嘘なんだ いくつも隠し事をしている世界は嘘吐きだ 私は世界に総てを曝け出してきた 私も世…

生まれ変わり

うたた寝をしていたらニクイロババヤスデになる夢を見た 樹を上へ上へと這って登って行く夢 私の前世の記憶か それとも来世の前兆か 共産党の喧しい街宣車の声で目を覚ますまで私は確かにヤスデだった もし生まれ変わったらヤスデに生るのもよい だが私は何…

竜宮城

駅前にあるパブ竜宮城へと足を運んでみた 舞姫や乙姫は全員、三国人だった しかも全員、お世辞にも可愛いとは言えなかった 引き止める三国人を振り払い茫々の体で逃げ出すと私は白髪になっていた

風は凪

私は海岸沿いの道を自転車で走っていた 街はどんどん遠くへ離れていった そして街が見えなくなり雑木林と平行して海があった その中を風に為ったかの様な感覚で走っていた 秋の優しい陽射しが木々の隙間から流れてくる 風は凪 だが潮の香りが流れてくる その…

秋の音

幾許かの音が耳の奥で産声をあげる その刹那に音は声となり私の脳裏に 薄っぺらいビニールシートのように張り付く 音は其処で生まれたのか 元からどこかにあったのか ただ声はここで生まれた 宇宙の球体をなぞるように光線が宙返りを繰り返す 光は生まれた時…

イノセンス

言葉に意味を求めるのは愚行である ナンセンスな事はナンセンスで片付けてしまえば善い それでも私は食パンになりたい

インドネシア

文豪は文章を書いた だが明き盲にはとてもじゃないが読めない 才のない者にはその文を理解できない そういう物なのだ 私は食パンになりたい

赤信号を渡ると危険だと皆が知っている だが私は車線の真ん中で大の字になっても轢かれない それは世界が嘘だからだ 私は人を殺しても構わないのだ 世界は嘘なのだから

今日も今日とて曇り空

小蝿が腐った脳味噌を占拠している それは腐りきった自己同一性を壊そうと 脳味噌に卵を産み付け蛆虫を涌かすのである そういえば最近は雲が多い この曇天は蛆虫の見せる幻覚なのか または捨てきれない霞を自覚させているのか どちらにしろ私の熟れの果ては…

多勢に無勢

階段を象に乗ったハンニバルを引き連れ軍隊が登ってくる 私から何を奪おうと言うのか 徴兵制度は復活するべきだ 私がもし軍隊にいた経験があればハンニバル軍と五分で渡り合えた 現実の私は像の巨体に臆して虹色の園の見える窓から飛び降り 必死の形相で交番…

変わり目

今日は朝から曇り空だ 季節もベルトコンベアーのように目ま狂しく運ばれて来る そろそろ半袖でも夜は寒い こんな日こそ第二の宅間守になれそうな気がする 季節の変わり目は狂人の生まれる頃だ 時は来たのかもしれない

不吉の食事

茶碗が割れた 私はそれをオカズにご飯を食べようと思ったのだが・・・ ・・・さて、何にご飯を盛れば・・・ 昔から陶器が割れるのは不吉なことだと言われてきたが 今、それを身を持って体感している オカズがあるのに食事ができないと言うのは一種の拷問であ…

みみがのびていく

きょうはいいてんきだ みみがどこまでものびていく きっとしあわせのこえをさがしにいったんだ それはかぜのおとやきぎのこえ そんなたあいもないしあわせのこえを どこまでもどこまでものびていくみみは さがしにいったんだろう ほんとうはそんなものはすぐ…

投票には行きましょう

今日は選挙の投票日である 律儀な私は投票に行く予定だ 大衆の意思として国家の代表になるのが政治家 しかし誰にも支持されない候補者もいる しかしこの候補者を支持している人がいるのも明確なのだ 多数決と言うのは昔から嫌いだった 変わり物が好きで大衆…

不純物

嘔吐を繰り返す鸚鵡 12時しか刺さない時計 高田馬場にしか止まらない列車 胎盤を産む妊婦 世の中は不条理だ

目覚めた時の解放感

今日は少女が列車に轢断される夢で目が覚めた ガタンゴトンという電車の音に鈍い音 それはまだ続いている 私に最高の目覚めを持ち運んできてくれた列車 先ほどから頭の中で蛆虫の声がする ズルリズルリとオノマトペを発しながら 頭の中を這いずり回っている…

電波ブギー

台風が去った 私も何処へなりと去ってしまおうか それが最善策だと誰かが言えば 私はそれに順ずるだろう それが本質的な最善策でないとしても 私は期待に副うしかできない 私はピエロかクラウンかアルルカンかハーレクインなのだ 日曜日には砂漠の中のテント…

今日、気がついた事

雨降りの時は傘を差した方が好い。

Bittern

雨が降って晴れた 砂が泥に為って復乾き砂と為った この永久機関は消滅するのだ いつかはきっと さぁ猫邪裸子で遊ぶのをやめよう 今日はいい天気にはならない そんな気がするけど 何処かへ出かけよう それが虹の降る場所だろうと下町のドブ川だろうと 僕らが…

ソーシャルアクション

私は大部分の障害者が嫌いだ。精神障害者だろうと肉体障害者だろうと。しかも割りと健常者に近い障害者だ。 なぜこんな話をしたのかと言うとTVを録画しようと思い、古いビデオに上書きしようとしてビデオテープの中身を確認していたらこんなVTRが出てきた。…

嘘をつき吠える犬

世の中の人間は二分に別れる。それは優秀な人間と劣悪な人間である。私はどちらかと言えば劣悪な人間だ。だが、そこで悲観して止まってしまえば惨めで余計に劣悪さが増すのだ。劣悪な人間が優秀な人間に勝るにはどうすればいいのか?それは簡単な事だ。それ…

稲光で目が覚めて

鈍色の曇天に光彩が放たれる そして雷鳴が轟くのだ 雨は気持ち程度しか降ってくれず 落雷によって発火した家は焦れこむように くすみ、焦げていく 煙は鈍色と混ざりなんとも言えない階調となる 気づけば今宵も知らない間に雷神の宴が終わっている そして遠く…

殺人願望者の自己正当化

韓国では犬を食べるのは常識だ。日本にも犬料理を出してくれるお店がある。その犬は食用犬であり、生まれた時から食肉にされるという運命の本にあるあるのだ。その犬は余程の事がない限り食肉として一生を終えるだろう。その点、われわれ人間は食用にされる…