東京都庁にて

巻き髪をくねらせる踊りを悪戯に踊る貴方は
金色に反射する甘酸っぱい顔なのだ
私は一日に二度も珈琲が飲め天津さえ煙草まで吸える
そう思えば生きているだけで世界は重低音に満ちていると
月の満ち欠けを薄らと頭に浮かべる幸せ物なのだ
禍々しい程のノイズに溢れた歩幅の狭い世界は
何所までも続いていると狂った磁石に錯覚し
携帯電話の小さな窓を覗き込む私を呼びにくるのは
私とは反対側にいる人間達の下着姿なのだ
私は牛肉を食べるのが大好きだ
それと同じ様にこの世の中で息をするのが大好きで溜らないのだ