2009-01-01から1年間の記事一覧

マイミクシィ

思えば私はもののけでした 歌う事しか出来ないもののけでした 記憶を鏤めた宝石箱を大事にしています 宝石箱の中には一握の遺灰を入れました 誰の遺灰だかわかりませんが私はその時死んでいました 猫が一匹にゃあと鳴いた時に見つめたのは誰の瞳でしょう 空…

ダーマの神殿

アクセルを踏んだのは私なのだが いつのまにかデパスを飲んでいた ブレーキはどこにもない 鍵もどこにもない 友もどこにもいない 自転車だけが腐った死体になっている 狸を見かける帰り道ですらニ時間だ 諦める事しか出来ない私は私を諦める 二円玉を握り締…

ブルーの茶色

金のない有楽町線は何処へ繋がっているのか解らず 跨っていた私は行方知れずになってしまいました 茶色いTシャツは何処にもなくて 大便を代わりに全身に塗りたくっています 私を探していた太陽の神は今日は踊りません 「なぜですか?」と尋ねると少し俯きな…

私は海鼠になりました

高円寺に会ったのは懐かしさにも似た一握の杞憂でした 私はここで再び始まるのだと熱り立っていたのは 若さと老いの間に浮かんだビニール袋でした だから私こそ糞野朗であるのだと一握の自己嫌悪です 高円寺の町は私が中学生の時から何も変わらず 何者にも代…

アポロ

私の発想力は斜め上を走り出していく そして右翼に張り付き爆発もせずに腐っていく 三寒四温のサプライズは私だけの楽しみで 奇跡の男は早々に夢の世界へ飛び降りる 私は洗いざらいの過去を振り返りつつも 右から左へ流れる時間を虚無に感じ 始発電車で外国…

蟹のリズム

おめでとうと言われない私の右手には 大きな肉塊が圧し掛かっていた 私の目の前の友人はいなくなり イライラと共にやってくる美少年の肉を食べた 私を彩る男の色は寂しがりの色だ もう齢を重ねたくない 真実をベルトコンベアーに乗せて虚実にする作業を 時給…

4分18秒

気付けば24歳の夜明けは足音を立てずにやってきました 私の後ろに立っているのは金糸雀の泣き方をする女です 彼女は私を毛嫌いしている事くらいは容易に想像がつきます ベンチャーズを彷彿とさせるギターのリフが聞こえてきました その音を聞いている私以外…

存在しない八人目

表裏一体の誕生日に青いズボンを履きました 1週間後には腐り始めるそのズボンは早くも烏賊臭く 走り書きを繰り返していた私はランナーズハイになってしまい 貴方にも貴方にも貴方にも心無い事を呟いています ホームレスにご馳走になってしまう悪夢を繰り返さ…

悪戯姫

打ったのが後頭部ではなく股間ならば私は快楽の虜でした 気がつけば行った事のないファミレスにいた私は濡れ場を知りません 気付けば電車の中で一人佇んでいたのですがそれは私の一部です 飛行機或いはヘリコプターに乗っていた記憶があります 私の記憶はル…

逃げれずのロボット

虫は生命を貪り喰らい人知れず偉大なる死を遂げる 私は偉大なる死を遂げられず大口を開けて阿呆の様に死ぬのだろう 今は逃げ出したい気持ちで胸が躍りだしそうだ 風邪引きになればいいのにと体調不良のモーターがくるくると回る 死を仄めかしているのは私が…

コンビネーション

落とし穴はいくつあるのか知らないが 私の入れられる穴には菊の花が咲き誇っている くるくると回る世界にはキチガイが咲き誇り 思い出すのは笑われている私の笑顔だ 私はいい友達を持ったのではないかと薄らと思った その矢先に崩壊してしまっているのは私の…

7200円の損

私はテレヴィジョンに移るのだという妄想を繰り返し 気付けば狂言師の如く怪物に跨り世界を駆け抜ける 私の緩やかな一日は世界を震撼させる新幹線なのだ 脱兎の如く歩み寄る私は銀河で一番の虚け者なのだ 気付かなければ幸せだったと気づいた時に思うのは 何…

長女次女

想像妊娠の季節なので私も受胎した 産まれて来た仔猫は大和撫子だったのだが 気付けば酔っ払いながらワルツを踊っており これぞ猫の包皮を被っていたのかと高笑いしたのだ 私は隕石になりたいと思ったのもつかの間 全身の毛を逆立たせた女はいつまで立っても…

醤油は飲み物です

ダンボール一杯の音符を母の膣内から取り出した 階段を駆け上がっていく音符の群は鼻歌交じりで筋肉痛だ ケチャップは私の人生を変えるかもしれないと キリキリになった胃を飲み込んで咀嚼する悲しさよ 私はギンギラギンにさりげなく冷えたスミノフアイスだ…

青い鞄

私はドッグランで種付け馬となる夢を見たのだが カプサイシンの力で肛門はメルトダウンしたのだ 欲しい物だらけの私は金がいくらあっても日陰者で スライダーしか投げられない安定感の無い控え投手だ 貴方には言い訳を着させようとしているのだが それすらも…

さるさる日記

死ぬ事が解っている人生くらい詰らない宴は無い 私は人には感謝しているが人以外には感謝はしないのだ 夜道は一人で鼻息を荒くして歩くのが一番幸せだ 一人きりの時間が続いていればいいのにと切に願う 私は誰にも会いたくないと殻に閉じこもる蛞蝓だ だから…

エスの悲劇

私のパソコンは熱を上げながらぐるぐると回る そして能無しを見下しながらの自慰行為をするのだ 私だけに許されたインテリジェンスな自慰は 金の亡者を引き連れてのブレーメンだ いつまで経っても私はここで胡坐を書いている 深夜二時の時計はファミチキを欲…

鋭日

私は毎日ご飯を食べる 日々食べる糞尿には不自由しない 私の日々は肥溜めに始まり下水に終わる 楽しみなど何一つなく自殺したいと母に懇願しているが そんな事を呟く暇があったら自慰をしなさいと 雨でかぴかぴになった聖書を渡され胸を躍らせている いつで…

さよなら絶望先生

米騒動でもやってきたかと思うほどの腹の空き様だ 気付けばザーメンをたらふく飲みあしたのジョーになっている 黒くなれば黒くなるほど胃袋を洗濯したくなり 気付けば反吐塗れの座布団に頭を埋めているのだ タクシーはスピードを出しすぎて死んでいる 私は乞…

車輪の中

「朕は国家である」と言っていた私も夢現の中だ 何が現実で何が夢なのかもわからず頭の中で霞を食べている 道路で干からびている蚯蚓の様に私も果てるのか? 弁当箱の中にはマイクロペニスを刻んで入れた 道路の道端で死んでいる信号機を弔うように雨が強く…

さらさら

南関東を旅立ってから幾度と無く私が私を睨んでいる 金の亡者となった私は金の使い方も知らない青二才だ 明日には暴力団に押し寿司にされて川流しにされている 貴方のような青二才の先輩はただの下種野朗だと気付きなさい 鳴らない目覚まし時計は時を飛ばし…

焼酎の日

奇跡が起きたとしか言い様の無い雨の日 私はただひたすら楽しんで狂ってくるっと踊ったのだ それだけで誕生日が来る幸運を掴んでしまったのだ そこに今日が待っていたのを私は知らなかった 厚顔無恥のマリリン・マンソンだったのだ しかし時が経てば其処にい…

羊水は汚水

寝不足の脳味噌はブラウン管から手を生やしてくれる 頭の中身は薬を欲しているのだが身体は動かない このまま薬を飲まなければいつの間にか死ねないかと 桃井はるこに尋ねてみた所、フェラチオをしてくれた そんな幻覚を見ながらDVDを投げまわし畸形の夢を見…

トゲアリトゲナシトゲトゲ

いつの間にか私のロブスターがザリガニになっている 粉々に砕けた蜘蛛の身体が風に吹かれて飛んでいる 手の平にダイオウグソクムシを乗せているのはタラバガニだ タランチュラが大百足の足に見とれて手も足も出ない 出るのは小蝿のちらつきとこそこそするホ…

インポテンツの魔法

ネオンが輝く東京の街はどこにあるのか そんな事を思いながら大草原で小さく丸まっていた ずらずらと並ぶ主婦たちは心も持たないのかと泣きたくなり 場末のショーパブでここがカリフォルニアと巻かれたのだ 初夏にフィギュアスケートと張り切ってみたものの …

二重線を引いたノートの切れ端がチラチラと頭を過ぎる お母さん、貴方の顔を思い出すのには薬は要らなそうです 私は私をもう辞めるべきなのかと思わせる貴方は誰だ 思えば頭の中に住んでいた住人は長らく帰ってこないのだ 再びドアをノックするのは貴方では…

重たい背中

手抜きの牡丹は咲く前に散っている事を知っているか? 睡眠不足の私の脳味噌は枯れる前に乾いているのだ 落ちてくる空に潰されそうな劇場で明かす夜 時計は私に2時間しかくれないので泣きそうになり 大雑把に世界を広げてみようとした所、三重苦に泣かされ …

すこっぷ

白米だけで笑えるなんて私はなんて幸せなんだ と妄想していた午前中とは違う世界を見ている 三日天下は頭上高くに渦巻いてキッチリの三日おきだ 缶コーヒーに知られた過去は薄らと安堵感をくれた だが私の前には再び誰も立ってくれなくなる日が来る その日を…

涅槃で奏でるギター

私は階段を登っていた 何時に無く心地のよい歓声が沸いていた下を見つめ そこにいる全ての愚かなる者に等しく滅びを与え様としたが 私の頭のCPUは既にオーバークロックしていたので 気分良く風呂に浸かりながらアニメソングを歌ったのだ 気付けば乞食は姉DVD…

色は匂へど散りぬるを

私が34年間生きてきて確信した事が一つだけある それは夜はひっそりとやってくるという事だ 今日も今日とて未成熟な裸体を嘗め回していたのだが 気付けば太陽は地面へと溶け込み私は取り残されていた そして気がつけば今日は既に終わっている 歩みの遅い亀は…