出歯亀の月

欲望の海で溺れかけている私は
もしかすると動物なのではないか?
重低音のギターリフが脳味噌を侵食している夜
寝汗を掻いてしまうほど蒸し暑い冬の夜
どうしても殺さなければいけない人のいる夜
私は汚れてしまったと梟に教えられる夜
夜は何度でも繰り返しスキップでやってきて
私のエマニエル坊やをフェラチオして帰るのだ
このサイクルは何時でも止められるのだが
快楽の波は陸サーファーの私には
バタアシ金魚宛らに溺れるものでしかないのだ