2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

二胡の音色

ピエロもかつお節も踊る夜 私は躍る貴女を見て心躍らせの鎮座だ 夢の中の貴女もどんどんと朧気になっていく いつセピア色になるのだろう いつ砂塵に成り果てるのだろう いつ壊れた玩具になるのだろう いつ私の心が壊れるのだろう どれが一番早いかは知ってい…

夢晴映画

夢を見ました 何一つの音が無くなってしまった水平線を 一本の電車が海水を掻き分けながら走っているのです 周りには何一つない綺麗な綺麗な夏の日の昼下がり まだ日も落ちきらない中途半端な時間に溜息が流れていました 私は気づくとその電車の中に一人座っ…

一人暮らし

寂しさを抱えた畸形児が 真っ黒なシーツに包まれ泣いている 私のどこにも貴女がいなくて 貴女のどこにも私がいない 駅に迫る電車には飛び込み乗車の選択肢 ぶらさがり健康器には首くくりの選択肢 錆びたナイフには皮膚を切り刻む選択肢 錠剤には致死量未満致…