2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

銀色のカラス

今が21時なのか22時なのかわからなくなった朝 ふと時計を見ると20時だったのだ 意気揚々と渚へ小躍りしながら君が代を口ずさみ 片手にはリュックサック、背中にはリュックサックを そしてポケットにはクリスマスに買った財布を入れ ぶら下げているのは黄緑色…

汚す洗濯

私の持っているカードダスは1枚20円だ 貴方の持っている物に幾らの価値があるんだ? 私は日々元気に死んでいっているし それに頭が割れ目から植物だって生えてきている 頭に来ているのは鋏が鍬になり、鋤になった事だ やっぱり秋刀魚は目黒に限ると視野の狭…

坊主めくり

平らな地面に弟が寝転び 平らな空を眺めていたかと思えば 私の想像の中の弟は死んでいた 私はヒゲのある暮らしをしようと 全身を奮い立たせたのだが 時は既に半刻程遅かったのだ 精神安定剤をばら撒かれた脳に 母親の優しい声が響き渡った時 私は一日を無駄…

飛び上がる前

貴方が清水の舞台から飛び降りるのを 軟便の香り漂う乞食と見ていました 私がそこにもし飛び降りたなら 頭一個飛び出れる自信がつきました デミグラスハンバーグの中に詰まった 千円札の札束はいくら数えても 千で割り切れないという夢のような話を 平行線を…

しなしな

私の大陸には身分相応の陰茎があります その陰茎がいきり立つのは楽しいですが 弟の陰茎はハンバーグなので食べました 貴方が言葉を発しずに止まったのも許します なぜなら私は楽しいことだけをしたいのです 貴方との三分間は半年振りのチークタイムでした …

三千円でどうですか?

そういえば私は空気中に舞っている粉塵だ 粉々に砕けた私の陰茎が貴女の鼻から吸われると思うと 砕けた陰茎ですら熱り立ってしまい恥ずかしいのだ 海苔の佃煮を舐める朝の始まりを右に 腐った麦茶を飲み干す夜の終わりを左に 真ん中には御誂え向きの笑顔を置…

タムタム・タムタム

私は逃げたい事から逃げているだけの屑人間だ 星屑の様ならばまだ輝ける隙もあるだろうに 私の顔面に散らばっているのは自慰後の塵紙だ 私が原因で公害が起きる、そんな世の中になってしまう 私は斉藤さんを小馬鹿にしているが私は大馬鹿なのだ 腐っても腐っ…

煌いたと思った一瞬は涙が光っただけで この世界に響く音の粒を揃えるコンプレッサーは無い ワイヤーロープを首に巻いてみる物の 私は息をしているだけで幸せだったのだと勘違いをし また去るタイミングを大暴投してしまったのだ コップに注がれた一滴のワイ…

鍋観音

今日という日が早く過ぎ去らないかと濃硫酸の目薬を点している 目など腐ってしまって総てが見えなくなれば幸せだろうと 考えていたあの日の私は薄紅色に輝いていたのだろうか? 血と腸液の混ざった大便を捻り出している個室トイレの中では 私は孤高の存在に…

味噌知らず

日々の忙しさに巣さえ忘れる帰巣本能 私に帰る所等無いのだと開き直っているが 総ては私の頭が極端に曲がっているせいなのだ プリマドンナがくるくると街灯の下を廻っている ベースの音がバスドラムの音と同調する気持ち悪さを 感じているのは頭の曲がってい…

炊飯ジャー

いつの間にか総ての人が私の前を歩いていた 私の後ろには大海原が広がっていて誰もいない それを悲しそうに眺めていれば皆、私を置いて行く 私は尖筆を体の上を走らせる自慰に忙しいのだ それは33回転レコードの様にくるくると廻り 忌まわしいと思われるかも…

おくりびと

私は春が嫌いだ 何故かと言われると何故とも言えないが 強いて言えるのは夏はもっと嫌いだという事だ そういえば頭の中には糞が詰まっている はやくしないと汚臭を放ち始めてしまうので 誰か私を埋葬して返らぬ人にして下さい

残留思念

猫が煙草を吸っている夢は昼間に垣間見れた 私の脳が汚れていると思ったのは私の勘違いでよかったと 電車の中に横たわるミニスカート夫人を見て悶々とする日々 止まった電車は二度と動かないのだろうかと一抹の不安 汁だくで自慰をするのを夢見て帰った我が…