先天性知恵遅れ

元はと言えば花の名前が知りたかっただけなのに
君の薄ら笑顔を浮かべながら自慰を繰り返す日々
ベルトコンベアーに乗ってやってくる嘘をこなし
センチメンタルを気取っているのは私だけだ
人と人との絡みは首都高の様な複雑さで
私がどんな笑い方をしても薄ら笑いなのだ
世界中の子供の頭が凹めば私は幸せに成れるのか?
幸せを想像していても脳内のギターはソロパートだ
貴女との一回半で三擦り半を繰り返す日々に終止符を
人間は恋をすればするほど半狂乱になるのだなと
煙草につけた火を眼球に押し付ける夜の三時に
酒の力は怖いのだなと思い出せない六時間に釘を刺した
ただそれだけで無駄な時間を繰り返す私には
月が浮かぶ夜のように新鮮で鮮明な声が聞こえるのだ