2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

首無し男の最後

独りぼっちの塵箱はこんなにも寂しい物かと 友と過した肥溜めはあの鼻につく臭いが 堪らなく日々をこれでもかと美しくしていた これから孤独の体育座りが続くのかと考えると 脳味噌の中でハーピーが金切り声をあげ これから先を考えれなくしている自己弁護の…

はた万次郎の手記

これからまた抜け殻のような日々が始まるのだと 自分に酔いしれながらの逃避をしている ピーマンは食べられましたがナスは食べられていないと 昼飯を渇望して魔方陣を描いたのだ 知らない事だらけの扉が開いてしまったのは 子供の様ないつかの私を貴方に見た…

迷惑行為

貴方は目を開いたり閉じたりまた開いたりをしていますが その愚行とも思えるまばたき等という行為をやめて 永延に目を閉じていてくれませんか、目障りです と怒号が鳴り響いた直後に静寂が鳴り響いた そろそろ終わりにされるのだろうかと不安になりながら 鳴…

自殺しました

夜の風がすーっと私の頬を撫で回した これは年貢の納め時かと落胆したのは 先日、自分が死んだからであろう 死ぬ前の私は狛犬という名のドーベルマンを畏れ これからの日々、これまでの日々を 覆水を盆に帰すが如くの幼稚園児の遊びをしたのだ それに加え最…

ハッスルダンス

これからどれだけ楽しい事があるのだろうと 絶望に近い思考をぐるぐると投げ回しながら ソケットに眼球を嵌める単純労働に汗を流し 風に吹かれながらも顔を赤らめ笑っているのだ 仮に私の角度が三十度だとすれば あの密室で行われた五分間は意味など無いのだ…

詭弁!詭弁!また詭弁!

数年前の私は狂っていたと自己解釈したのだが 思えば今も狂っているようにも思え 必死の自己防衛の自己弁護がマシンガンの様に吐き出される ソファーでいつも寝ていた自分を思い出せば それは恥もしくは蛆が傍若無人に寝ていたのだろう そう思わねば私が其処…

妄想列車

日々が私への悪意を持って流れていないと思っていたのだが どうやら日々と言うよりも宇宙全体が私への悪意であり 私自身が宇宙への悪意だと気づいた時には遅かったのだ 私のような浅学非才の唐変木の木偶の坊は世界に溢れ それは簡易オナホールで遊ぶが如く…

ラジバンダリ

恋する乙女の眼差しで私を見ないでくださいと 太陽に懇願しているのだが真夏の熱視線は 私の体を貫通して総て物を孕ましているのだ そうして真夏の子供たちは膨れ上がっていき 私の陰部は悲喜交々としならが縮んだり膨張したり 限りなく降り注ぐ放射能の循環…

Venus

赤髪の屯田兵は社会から忌み嫌われたので これからも職に就けないだろうと思いながら 壁の美少女の書かれたポスターを眺めていた するとポスターの柄は悪魔に変わり 願いを叶えてくれるといったので美少女を要求した所 貰ったのは風邪のウィルスだけでした …

ゴンドラバス

バスに乗っているとヒラヒラと舞う物が窓から見えた 風に飛ばされたビニールかと思ったのだがどうやら蝶の様だ しばらく蝶を走るバスから眺めていたのだがどうもおかしい 蝶はバスと同じ速度で飛べる筈がないのだ あれは先程まで私が弾いていたベースギター…

冷血動物

夜明けと夜更けの中間地点は混雑するので折り返せない 寝ぼけ眼で縦長のヘップバーンを見ていたのだが 焦燥感と共に便意を感じトイレへと長旅に出たのだが 便器から赤ん坊が手足を生やしていたのにはギョっとした しかし落ち着きながら背徳の排便行為をすま…

しらんぷりん・とらんぽりん

乾闥婆城にあるのは私のほんの一握りの良心です お前たちが帰れ帰れというので帰ろうと思ったのですが 逃げ水から逃げるのはそれこそ逃げだなと思い 都立家政の狭き鬼門をくぐった時には風邪を引いていました 頭痛が止まらず脳味噌が溶けて鼻から出てくるの…

ヒント

キチガイは殺しても罪にならない

放課後の音楽室

生きているか死んでいるかわからずに ただ乞食の悪心でここに突っ立っている それは富士山がここにあるかのような 寛大でいて壮大なスケールの臨在であり ふと心奪われた音楽にカエル倒立をしてみる 足元には数万の画鋲が落ちているのだが これまた祖父の残…

茶色い話

私の脳味噌はグチャグチャに混ぜた肥溜めの様なのです その誰もが忌み嫌う場所を拠り所にする有難い存在がいます 寄生虫エキノコックスと蛆虫と私の母と一握りの夢です エキノコックスの液胞が破け脳味噌が体液に侵食される瞬間 電撃が走ると思うのですがそ…

菖蒲湯

季節も変わってしまったというのに私の心の中では まだ許されるのでは?という甘い考えが地動説の様に蔓延っている 思えば私の旧友を見つけた時に負けた気がしなかったのが発端で なので千秋の性器を弄くっていたのだなと妙に納得してしまう スケッチブック…