それがいい

メディアの泉に湧き出ている覚醒剤の海で泳ぎたい
堕ちる所まで堕ちたいと底で思う私はきっと蛞蝓だ
ぬらぬらぬらぬらと体をくねらせる様はイライラの原因だ
何も考えない私は何も考えずに眠れると思っていたのだが
涙でぬれた枕が私にひそひそ声で囁いて来るのだ
私は静かに眠りたいと思っているだけの一兵卒なのに
それを叶えてくれるのは眠る私の横で三日月の唇で佇む君だけだ
私にだけ魅せてくれる瞳をどうすれば穿り出せるのか考えるも
元から貴女は盲でしたとキュビズムの笑い声を
消えた電球に聞かせようと必死になって死んでいくのだ