2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

おまつり

枕から首が生えている 腕を挟まれた洗濯バサミが泣いている タバコの煙が萎びてく 信号機は電柱に殴られた メガネが遠くへ旅に出た ポストは腹筋運動をしている テールランプが溶けていく 人々は眠っている ・・・静かにいつもの乱チキ騒ぎだ

エーター

「ちょっと時々ごっちゃになるねん」 「はぁ・・・」 「わかってるねん わかってるねんで? 赤いのがランバラルグフ 青いのがシャアザク それがごっちゃに・・・」 「赤いのはシャア専用です」 「わかってるねんで?!」

手遅れ

朝、気がついたら真っ二つになっていた。 もう手遅れだった はち切れんばかりの真っ二つだった ところで私は誰なんだろう

奴が来るのだ

静寂は静かにやって来る

斬手

儚むな 楽しくやればいい 悲しむな 楽しくやればいいただ、楽しく手首を切り 流れ出る血を見て楽しめばいい

落花

少女が独り、ビルから飛び降りた これは必然なのだ 悲しむ事はない 我々は個々に楽しくやっていればいいのだ

桃太郎とは

それは大きな桃だった 包丁で真っ二つにすると 中から血塗れの胎児が出てきた・・・桃太郎とは堕胎の話だと思っている

無敵看板娘

窓から看板が見える 養鶏場の看板だ 私は鶏よりも卵よりも 先に生まれたと妄想する 万物の頂点に立ったような 何とも言えない優越感だ

無言の帰宅

僕は死にました 言葉はいりません ただ、死にました

メモ

巻き舌のカラスは猫のように鳴く 馬面のカラスは嘶き 普通のカラスはいつか死ぬ

落下物

今日はいい天気だったので 空を見上げてボーっとしていた すると空から天使が舞い降りてきた ただ腐乱していたので臭かった 私は臭いから帰ってくれと言うと天使は 翼をばたつかせながら空へ帰って行った 少し可愛そうな事をしたかもしれない

死の昼寝

今日は疲れていた なので荼毘に伏す事にした 火葬場の炎は外の寒さと反比例する コーヒーにまざったミルクのような 不思議な感じの中、目を瞑り寝た

髭剃り

私は馬鹿である 故に無知である 故にいつ死んでもよい 未練など無いのだ 今日も髭を剃り忘れている いつ死んでもよいが 身形はちゃんとして 死んでいきたいものだ

ぐるぐる

脳みそが回転している 目玉が回転している 四肢が回転している 腹などは回転しながら 腹踊りをしている 背中は回転しすぎて 千切れてしまった こうして目まぐるしく 一日は過ぎていく

ブランチ

お腹が空いたので 灰皿一杯のタバコを食べた 少しお腹を壊し 下痢をしてしまった やはりあれは食べ物ではない

老婆心

昼、ココイチにカレーを食べに行こうと思い 玄関の戸を開けると玄関の前に老人が立っていた 老人は手に細長い板切れを持っていた 私は 「人の家の前で何をしてるのですか?」 と尋ねた すると老人は 「いやぁね、物置を掃除してたら こんな板切れが出てきて…

ドミノの葬列

ドミノがどこまでも続いて列を成してる これはドミノの葬列なのだ どこまでも続きいつかは倒れる 葬列が倒れると共に私は死ぬのだ 誰に見送られる事も無く

脳が干乾びてしまった 水を与えなくては枯れてしまうので 私は砂漠の中を水を探しに行った 幾重もの砂丘を越え 駱駝の欠伸を聞きながら 砂漠を歩いた そしてオアシスを見つけた しかし水場は河馬に占領されていた 私は河馬に懇願した 「どうか水を分けてくだ…

疑問

あれ?私は誰だっけ?

BOX

箱があった 何が入っているかはわからない 開けるか否か 開けるまでは中身わからないのだ 恐らく開けたら中から緑色の小人が 出てきて私の願いを叶えてくれる 私の願いは「死」だ ただ恐怖心から開けられないのだ 私は中身を気にしながら箱も開けずに 年老い…

佇む機械

夜中にフラリと外に出て見れば 信号機が突っ立っていた 黄色い光をチカチカさせながら 無表情に突っ立っていた 私は哀れに思った しかし信号機は私にこう言った 「無常は過ぎ去りました 早くお渡りください」 私は横断歩道を渡りながら 彼の無常は本当に 過…

風の悪戯

風でブランコが揺れている 誰も乗っていないブランコだ キィキィと金具を軋ませながら 孤独に只、揺れていた 私はそれを眺め、少し微笑んだ そしてコンビニへ肉まんを買いに行った ブランコはその間にも 孤独に揺れ続けるのだろう

脳の淵

脳みそが遠くへ逝ってしまったので 猫を殺して脳みそを挿げ替えた ・・・にゃーんと猫撫で声を発してみる 何も変わらないのだ 私が私である以上、不変は不変 ただ、魚料理が好きになった

お知らせ

今日の凶器は狂気でした 明日の凶器は混沌でしょう 昨晩の凶器の黄昏は消えました 安心して死んでください

自分に非がある事で攻められると 自分は自分ではない自我の崩壊が 脳内で起こってしまう そしてリスカやODをしたくなる 非を非と認められる強い人間に いつか僕はなれるのだろうか

私の憲法

信号を無視した子供は 車に轢かれてもしょうがない それと同じように 頭のおかしい人間は 絞首刑に処されてもしょうがない