2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の終りに

今年の夏も、もう今日で終りに成って終う訳だが 私の人生は未だに終わりが見えず、始まりも見えない そもそも終るにも始まって居らず、始まるにも遅すぎる 御先が真っ暗で人生の意味すら考える事を失って終っている そんな盲目的な毎日を盲信的に過ごしてい…

交差点でスキップ

深夜の散歩に出ると交差点で信号機が首を吊っていた 安らかな顔をしていた もちろんいつまで経っても信号は変わらない なので信号無視をしてしまった 死体を見ないようにしながら早足で横断歩道を駆けた いつも人は死を無視したがる この心境を初めて理解で…

アンチテーゼ

3月12日に私は死ぬのかも知れない。何故なら先ほどから腹部。特に頭部が痛く、これは体の中に電子レンジが入ってるとしか思えなく、試しに生卵を暖めて見た所、見事に、それは、また、見事に夜空に咲き誇った大輪の花となった。それでは部長が黙っていないだ…

東京の空

東京には空が無いと言うが 人の心の中で空と言う物は 救いで在るが 空の無い都心部は熱中症の心配も無い 是もまた一つの救いで在る 明日、東京には貿易風が吹くだろう

尻の背徳感

尻の穴からガスを噴出する背徳感 悲しいかな今日だけで人生の半分の背徳感 尻は爛れて唐辛子粘液を捻り出す苦痛 ラアメンの匂いがした窓の外を 現実と非現実の境目に立ちながら ただ時間を経つのを待つ為だけに 便座カバーの温度を上げている 両手は宙に浮か…

地球と共に

知ったか振りをすると人生は終わっている 生まれた時から終っている それは人間なら誰しもがそうなのだ 生まれながらにして死んでいる 地球は自分が独りで居たい 人間は地球と共にありたい 生まれて初めて知る事は一人で居る事の怖さだからだ 怖さを克復する…

御器噛虫の空

この空は私に捉っては糞を垂れた子供の空だ 貴方に捉っては嘸かし純粋で初心な子供の空なのだろう 世の中には不相応という物がある 私には空は相応しくない 空を見上げるのを忘れ地びたを這いずり回る そう、御器噛虫の様な黒く汚い生活が相応しい 私に貴方…

ミュトス

既にボロボロになって仕舞った アイディアルな目覚めの瞬間を 金曜日は燃えるゴミの日だから 乞食のようにゴミを漁るように 残飯処理機や核融合炉のように いつまでも、燃やし続けるのだ それは私にとっての償いであり 教会の懺悔室で一年過ごす如く エキュ…

天上天下唯我独尊

昨夜、あの人の夢を覗いた 作為的な物ではなく偶然だったのだが いつも私が見る黒い夢ではなく 希望に満ち溢れた赤い夢だった 私は嫉ましく為り 其処に黒いペンキをぶち撒けるが如く 大声で泣くと、あの人は目が覚めたらしく 夢は途絶えた 気付くと私は一人…

見知らぬ世界

この世界に居たくない 然し私は見知らぬ世界で生きて行けるだろうか 如何せん、見知らぬ世界の情報は誰も見知らぬわけで 見知らぬ振りをされているだけなのかも知れないが 私は見知らぬ世界を米粒一粒分すら知らないのだ 然し世界は理論ではなく感覚で生きて…

塞翁が馬

目眩しを喰らった様な先の見えなさに慣れてしまった 昔ならばこの先には一体何が在るのだろうと不安になりつつ 蛞蝓の様な生活を送りながら日々を塵箱に捨てていた 今も蛞蝓の生活なのに変わりは無いのだが塵箱は 既に塵に埋もれ塵箱の態も成しておらず其処…

微温湯の意味

微温湯に浸かって此処は楽園だと言い張るのも青春であるのか 微温湯に絵の具を混ぜ此処は薔薇色だと言い張るのも青春であるのか 微温湯に原油を混ぜ此処は先進国であると言い張るのも青春であるのか 意味などない無意味に無意味の意味を問う事は青春ではない

理想と現実

目の前がキラキラして 道もまともに歩けない 信号機の色も 色キチガイの如く 厭らしく七色に光り 目の前の総てが 過去に自分が望んだ色に 為ってしまった 理想と現実は 相対する物であると 目の前の虹を眺めながら

夏になったあかつきは

今日はやたらと赤い日だった 赤くて暑くて汗が出た 気付くと梅雨も明けていた 気付くと僕は夏だった 赤くなったあかつきに 僕は連合赤軍に入るべきだ 奴らは人間じゃありません