2007-01-01から1年間の記事一覧

続きは現実で!

コップ一杯の辛酸をを心に刻んだ私の心は しがなくそして仕方がなくそして太っている それが今日に始まった事ならば許せるかもしれないが 私は生まれた時に既に山本太郎の化身だったのだ 鐘を鳴らさないとあの人は気づいてくれない事に気づき セブンスターを…

花火の焦げ痕

ずっと秘密にして来た貴方への不安要素が 爆発した午前5時の戯言の独唱を反復している 海は死んだか? 山は死んだか? 少なくとも私は死んでいる事は確かなので 右手に持ったみかんを左手で剥いでいる 後ろ髪を惹かれる思いで酸味を我慢しているのだが その…

みなみけ

私の頭の中にある3LDKの部屋からベランダに出てみた所 そこにベランダはなく墓地があった 2つの小さい墓と2つの大きな墓があったが私には無縁仏なので 早々に立ち去ろうと墓地から出た所、閑静な住宅街が広がっていた どこかで見た町並みだが初めて来る町並…

乞食聖人

キリストは生首だけになっても復活するのだろうか 斬首刑はこの世で一番美しい死に方だ 私の電脳空間もギロチンで二つに寸断されたのだが 見事復活を成し得たところを見るとキリストは近くにいる 私の実家から二駅ほどの所にはホームレスが沢山いるのだが そ…

トートロジーテクノロジー

いつの間にやら時代は最先端の先へ行ってしまい 空中に投げ出され放物線を描きながら何処かへ ロケットエンジンの如く飛んでいってしまった 私は最先端恐怖症なので嬉しい事限りない しかし最先端にカードを指して日がな一日を 童心に返って引きこもるのもま…

一人と貴女

貴女がクリスマスプレゼントで本当によかった サンタクロースではなくて本当によかった 自分本位な考えだが私は自分が貪れれば 天下を取ったように高笑い出来るのだから 貴女がいなければ貴女を貪れずに ただ崖の先端でレミングの様に飛び降りるだけで 人生…

todie

私がここにいない事を貴方は知らないと思います 私はどこにもいない事を私だけが知っています 今日は止める 今日は辞める 今日は止まる 今日は停まる 今日は無くなる 今日は亡くなる 今日はいなくなる 今日は死ぬ どんな言い方をしても私はそこにはいないので…

三人いる

影が私を追い抜いて歩いていってしまった カンカンカンカン…と無常にも踏み切りは鳴り続け 気づけば私は若槻千夏になっていたのだが その私は既に影のない私であったので 私は私ではなく若槻千夏は若槻千夏ではいのだった ただ、二人の人間がそこに存在して…

宇宙と自分を知った日

首を間違えて寝違えた夜には宇宙の歌が良く聞こえる 一概に可愛いと言っても可愛さにもいろいろとあり 今日の私の言う可愛さとは幸運の星の様な可愛さだ 明日の私が言う可愛さとは司令官のような可愛さだ いつかの私は鬼が可愛いとほざいていたのだが 一昨日…

固形燃料

いつの間にか通り過ぎた今日という日は狂という日だ 朝はベースギターの重低音と丸く太い弦の冷たさが 頭の中に響き渡り私の背中にいる生き物は ダイオウグソクムシなのではないかと勘ぐった所 荒んで杜撰なあちこちに飛んでいく心と言語野を 憎ましい23の瞳…

空間の存在

悲しみがありました ただ漠然と悲しみだけがありました そこには他の何もが無く孤独な悲しみだけが 真っ暗で光もすらない空間でポツンと佇んでいました その世界のイニシアチブは悲しみであり私ではなく 私の悲しみであるか否かもわからない悲しみに 牛耳ら…

ハネノネ

もしも私が空を飛べたなら貴方は今頃死んでいるでしょう 羽は対を成していないと飛べないとデカルトも言っていました そんな大昔の事を真に受け生きると言う事は有限実行だと お昇りさんの様に高飛車でいた青春時代を思い出すと 頭を抱えながら赤面のあまり…

今を眠る

幾度となく繰り返される睡眠に伴うのは 偏頭痛と悪夢とサルティンバンコの曲芸だ ぐるぐると回り回った思考は宙返りを 繰り返しながら安らかな眠りを妨害するので アリゾナ砂漠のピエロを演じたいと思います 何日も先のことに胃を痛め鬱々としてしまう私は …

貴族の優雅な一日

虹色の顔を持つ人間は幸せだ 私の油の輝きの顔とは似ても似つかない 今日は音楽を聴いて一日を過ごしたわけだが 耳がどんどんと遠くに行ってしまったようで 結局は一日中を苦しい水中の中で過ごしたのだ ドラムの音もギターの音も私から言わせれば ワイング…

夢の中で

今日と昨日の距離感が上手く掴めない日は ついついと惰眠を貪って暁を覚えないわけなのだが 常日頃から惰眠を貪っている私の覚えている暁は 眠りすぎて眠れない朝に見た暁だけなのかと思うと 私こそ真の暁の騎士なのではないかと誇大妄想してしまう それも何…

脳内オリンピック

四万五千色のクレヨンを持ってしても 私の似顔絵はモノクロで描かれるのだろう 私の安っぽい笑顔はヤフーオークションに出しても たった二十円程度の値しかつかないのは眼に見えている 無駄な足掻きは辞め明日からは常に複雑な表情でいる 私の思う理想は貴方…

ワードパットを眺めながら

線路端の石を線路沿いに並べる作業を繰り返す日々だ 藁の中の針を探すような途方もない作業が繰り返されているのだ 「それでは違うのではないでしょうか?」 「それでは違うんですよ」 「それでは違うと思うんです」 何度も反復する言葉が翻り私目掛けて襲っ…

我輩は他人である

「猫は炬燵が好きなんですね?」 貴方が問いかけて来ましたが私はいません 貴方は空中に浮かんでいる私の面影と対話してるのです 私なんてものは当の昔に私でないものになり 最早私と呼べる代物ではなく赤の他人です 私がアイディンティティを持っていた事は…

タパスタパス

月が半分だけ笑っている 東の空に大きな紫色の雲を見た 逆さまになった地平線の様に透き通っていた 私は夜のドアをノックしなければいけないのに 鳥目の私は夜のドアが赤いのか青いのか結局わからず 自棄を起こしてここで一人体育座りをしている 摩天楼は空…

冬の装い

人の心を探ると自分が冷たくなっていく この真冬に見た陽炎はラグタイムなのだろうか 先日、右の靴下に穴が開いたのだが それすら嘘であったと思われていた事に憤慨している 嘘ではない、左の靴下だったのだ 無重力空間で上下左右の区別はつかないのに 貴方…

埼京線を止める日

銀輪が素っ頓狂なリズムで歌いだした これは勝利の凱旋歌であると確信したのだが 蓋を開けてみれば私は笑う者に笑われる者でしかなく 私の気持ちの悪い動きは気持ちが悪くないのだ 嘲笑、冷笑、失笑すべてが集まったのに私は 目先のボーダーラインを敬しく呆…

ジプシーダンス

意味もなく泣き叫びたくなった それは血で真っ赤なズボンのニュースを見ながら ネット回線を通じて楽しくお話していた時だ 本当に意味はない この感情がどこから来るのかわからない 泣き叫ぶ理由をこじつけるとしたら 理由が見つからないから以外の何者でも…

夜の色

夜は不思議だ ただの空腹感が鉈を構えて襲ってきただけなのに 真夏の夜の夢にしみじみと叫びたくなるのだ いつの日かに見たオリオン座は今でも 冬の皿に乗り大空満漢全席だというのに あれから私の冷蔵庫には腐りかけた鮭の切り身があるだけで 私の腹の虫は…

黒子

夕日で翳った街を散歩していると 私が散歩してるのではなく 私の魂が散歩しているのだと確信した あの娘の黒目が白くなったのが証拠だ 世界中の絵の具の黒は白になったのだ 私も捜査線上から外れたようで 安堵感に浸っているのだが 私はまだ留置所の中で私の…

タウンワーク

街の中に私の家があってそこに住んでいる事に恐怖感を覚えた 何ともわからない有象無象が形成しているのが街だ 私も有象無象なのだろうか 藁の中に落ちた針の様に街に紛れ貴方の命を狙っているのだろうか それとも将来は喫茶店の髭のマスターになるのだろう…

ロンギヌスの槍

道化師が不気味な含み笑いを浮かべている所を見ると どうやら世界の終わりは近いらしい 困窮の淵に立たされているのは私だけではない道化師も然り このどうしようでも出来ない四面楚歌の状況に 私はなぜかしたり顔で世界を眺め回しているのだが 今日の夕飯は…

影法師

布団の中で蹲っていると天井から巨大な黒い手が 私を包み込まんばかりに睨んでいた 手はニヤリと笑い部屋中の顔がニヤリと笑った 私は恐怖から電燈の紐に手を伸ばし電気代など気にせず 一心不乱に電気をつけたのだが黒い手は消えずに空中に まるで天井の近衛…

殺人犯の戯言

死のうにも死ぬ理由がないので探してみた所 台所の戸棚の中に小さな世界があり そこには私がいました 私の見ている世界は誰かが見た私の世界であって 私の見た私の世界は存在しないと思っていたのに こんな身近にあるとは微塵も思わなかったのに 見つけてし…

指切りをしましょう

死んだカマドウマの鳴声の聞こえる台所を思い出し 幾度となく繰り返される眠れぬ夜を 熟睡しながら心ここに在らずに旅をしています 思えば人生は汲み取り便所の匂いでした しかし言われてみれば磯の香りもしたかもしれません 私は性欲が旺盛なのでイカの匂い…

残り16日と3時間18分

残尿感に苛まれる真夏日を思い出して魘される この氷の世界に向かっている季節の中で なぜそんな暑苦しい事を思い出すのか 季節の変わり目の私は変わり者のキチガイだ きっと脳味噌に醤油を溢したのが原因だ 私の脳味噌はスクラップにしてもいいのでないか …