力が笑う

ここが言葉の要らない街ならば良かったのにと
言葉だけが必要とされる町の坂道を下る
何の為にジタバタしているのかも解らずに
手足だけが捥がれていく苦痛に微笑んでいる
貴方は正しいのですか?私は正しくないのですか?
ふわふわ時間はハッピーエンドには直結しないと
解っているのにも関わらず時計の針は止まらない
さよならサンクチュアリと神に祈ってみるものの
合わせた手の平は空中分解してお別れすら許されないのだ