マイミクシィ

思えば私はもののけでした
歌う事しか出来ないもののけでした
記憶を鏤めた宝石箱を大事にしています
宝石箱の中には一握の遺灰を入れました
誰の遺灰だかわかりませんが私はその時死んでいました
猫が一匹にゃあと鳴いた時に見つめたのは誰の瞳でしょう
空中に浮かんだ誰の瞳とも言えない畏怖の瞳を見つめ
布団の中で脳味噌の中を旅している午前四時に
思い出すのは幼児退行の目覚めと缶コーヒーで
私の泡沫の様な人生もいつでも終えられるのです