蟹のリズム

おめでとうと言われない私の右手には
大きな肉塊が圧し掛かっていた
私の目の前の友人はいなくなり
イライラと共にやってくる美少年の肉を食べた
私を彩る男の色は寂しがりの色だ
もう齢を重ねたくない
真実をベルトコンベアーに乗せて虚実にする作業を
時給三千円でやってくれる乞食はいないだろうか?