二重線を引いたノートの切れ端がチラチラと頭を過ぎる
お母さん、貴方の顔を思い出すのには薬は要らなそうです
私は私をもう辞めるべきなのかと思わせる貴方は誰だ
思えば頭の中に住んでいた住人は長らく帰ってこないのだ
再びドアをノックするのは貴方ではないですか?
もし貴方は私の頭に再び住む事になれば家賃は5万円ですか?
私が首を吊る時は出て行ってくれますか?
私が自慰をする時はコンビニに行っていてくれますか?
要らぬ心配だけが脳味噌をぐちゃぐちゃにしているのは
きっと私が猿になりたいと切実に願っているからです
もし明日夜明けが来るとするならば太陽は昇らせないでください
嘘を付いているのは貴方も私も同じ事だとリズムを刻みます
もしこのまま真っ暗のハチミツ色の世界が続けば
私は平行線を交わらせて世界のニキビ面を踏み潰す事が出来る
言うなればどこでもドアの様な未来が待っているという事です
二階の南側の部屋から貴方は入ってくるので狸寝入りをかまします
それで貴方の顔が見えなくなり天井だけ見ながら息絶える事になっても
私のこんな糞を舐める様な人生をずーっと続けていこうと思います
吠え面を掻くのは私ではなく目の前の現実と共に理想論で語る貴方です