さらさら

南関東を旅立ってから幾度と無く私が私を睨んでいる
金の亡者となった私は金の使い方も知らない青二才だ
明日には暴力団に押し寿司にされて川流しにされている
貴方のような青二才の先輩はただの下種野朗だと気付きなさい
鳴らない目覚まし時計は時を飛ばしたのか?動力を失ったのか?
電気シェーバーのギラギラした真夏のアスファルトの様な刃は
私の心を抉りこみただひたすら傷だらけの腕を上下に動かし
眼は傷だらけで太った女を見ながら絶頂に達する幸福感よ
私のセキリュティリスクは左から右へ流れては消えて逝き
パーソナルコンピューターの中の思い出は消したい物ばかりなのだ