殺人犯の戯言

死のうにも死ぬ理由がないので探してみた所
台所の戸棚の中に小さな世界があり
そこには私がいました
私の見ている世界は誰かが見た私の世界であって
私の見た私の世界は存在しないと思っていたのに
こんな身近にあるとは微塵も思わなかったのに
見つけてしまった以上、私は異常者なので
首を括ろうが手首を切ろうが構わないとも思ったのに
私ではない私が必死にそれを阻止しようとするので
私は私を金属バットで殴り殺してしまいました
明日、朝早くに七曲署に出頭したいと思います