ワードパットを眺めながら

線路端の石を線路沿いに並べる作業を繰り返す日々だ
藁の中の針を探すような途方もない作業が繰り返されているのだ
「それでは違うのではないでしょうか?」
「それでは違うんですよ」
「それでは違うと思うんです」
何度も反復する言葉が翻り私目掛けて襲ってくるのだ
私には大衆の気持ちは理解できず自分の持っているものが
女方の様な下種な輩にも理解できる物だと思っていたのに
女方は私の斜め上を行く実に愉快な反応をしてくれる
欲しいのは私のしたり顔だ貴女の冷笑ではない
マーブル模様の飛び石連休は火災報知機の様に回るのだ
貴方方が諸悪の根源なのでせめて私より先に死んでください
私は貴方方が死んだ後に後ろから来た者の為に死にますから