固形燃料

いつの間にか通り過ぎた今日という日は狂という日だ
朝はベースギターの重低音と丸く太い弦の冷たさが
頭の中に響き渡り私の背中にいる生き物は
ダイオウグソクムシなのではないかと勘ぐった所
荒んで杜撰なあちこちに飛んでいく心と言語野を
憎ましい23の瞳でじっと眺めていたのだが
心霊写真に写っていた林家木久蔵とその遺影は
置き去りにされた私の幼少期に良く似ている
生まれた時に死んでいたので私の写真は
すべて心霊写真となってしまうのが悔しい
キリストを飛ばした夜に自由を感じているのだが
そこまで気負いする必要はないと納豆を食べたのだった