埼京線を止める日

銀輪が素っ頓狂なリズムで歌いだした
これは勝利の凱旋歌であると確信したのだが
蓋を開けてみれば私は笑う者に笑われる者でしかなく
私の気持ちの悪い動きは気持ちが悪くないのだ
嘲笑、冷笑、失笑すべてが集まったのに私は
目先のボーダーラインを敬しく呆けて眺めていた
私は生きるが死ぬかもしれない
それは明日か今日かもわからないが
もしも私がいなくなっても青蛙の貯金箱を割らずに
私の骨壷にして納骨して欲しいのだ
その為に私は生きるのだ、けして怖いから等ではない