自殺しました

夜の風がすーっと私の頬を撫で回した
これは年貢の納め時かと落胆したのは
先日、自分が死んだからであろう
死ぬ前の私は狛犬という名のドーベルマンを畏れ
これからの日々、これまでの日々を
覆水を盆に帰すが如くの幼稚園児の遊びをしたのだ
それに加え最近の私は誰からも彼からも
小便臭く精液臭く烏賊臭く胡散臭いと罵られていたのだ
これは社会に反発せねばと薬莢に精神安定剤を詰め
野々村真を思い浮かべながら紫色の銃弾を
脳髄目掛けてぶっ放した所、私は快感で死んだ
今残っているは赤と白のストライプのイライラだけなのだ