福音主義

誰も彼を選ばずにいても三色の旗は翻るのだ
だがいつかはボロが出るのが政治と言うものだ
選んでおいた方が面白いではないか
と、猫が欠伸混じりに呟く難攻不落の我が家で
ささやかな終焉は必ず来る幸せを噛締めながら
乙女が宇宙へ飛んでいくのを微笑ましく眺めている
宙ぶらりんの気持ちは半鐘の様に
鳴る事もなく折悪しく佇んでいるのだ