灼々とした遺書の書き方

雨が降っているのでインクの出が悪い
そんな些細な事で私は確信した
白い街から青い街へ行くことはできない
無駄な足掻きは止める事にしたのだ
今日は一日、苛つきと憂いとが混在した脳味噌で
暗い部屋の中、遺書の模写をして過ごしている
死ぬ前に一度死んでおきたいものだ