瓢箪から独楽

轢断されたマダムの事を思い出したせいか
今日は眠るに眠れずレム睡眠の中で
私の足が自然に宙を舞う様に成ってしまった
足は三角形のロケットエンジンを搭載し
私はロケットエンジンに煙草で火をつけ
明け方近い夜空をアダムスキー型UFOの態で
ビュンビュンと飛び回ったのだ
眼球回転運動が浅い眠りの中でぐるんぐるんと
行われていたせいもあって星空は天と地の間にいる私を
揶揄するかの様に上に下にと移動を繰り返し
私もそれに負けんとぐるんぐるんと回っていたのだが
気がつけば気を失っており武鑓を持った
アメフト選手になってしまっていたのだが
初めての試合は新入生という事もあり
新入生の腐乱した体に片手剣を振りかざし
残虐の限りを尽くしたのだ
私はやはり退部をさせられ家に帰れば
食事の時間だった為、砒素をまぶしたカレーを食べた
食後にはガリガリ君を一本食べ腹を下した