チキンレース

これまで歩んで来た人生を振り返ってみれば
私が日々渾身の力の歩みはやはり人から比べれば骨の歩であり
スタートラインは切った物の骨の歩みは100mを全力疾走しそうにも
筋肉など皆無なのでパキパキと物悲しい雑音を響かせているだけであり
一寸先の闇を見つつ闇には踏み入れられず飲み込まれていく人々の
光の速さを目で追う事も出来ず乱視の眼をキョロキョロと
知恵遅れの探し物をしている様に横山やすしを彷彿とさせるのです
僕は乱暴に生きて行きたいと思っていたが故に流行病に罹ってしまい
今は頭がネジの外れたゼンマイ玩具の様に右往左往、七転八倒しており
この生活から抜け出すためには薬の量を増やすしかないのですが
私自身の朽ちた自尊心が影響しドラッグクイーンにはなれないのです
私自身が望んだはずの乱暴な生活は疑心暗鬼に溢れており
つとめて私以外は下種であると思ってしまうほどに懲り懲りしております
骨の欠片が見つからないブーゲンビリヤの木の下で私は疲れ果てているのです
どこまで行けば闇なのかが解らずもしかすると既に闇の中である可能性は
光が闇に溶けるのを見れる現状を視感で感じれている事からすれば
もしかするとと思うのですが光の中でも光の中でも光は確認できると
臆病風に吹聴され現実も非現実の確認も儘なりません
尿意に襲われ排尿をした時に感じる尿の暖かさに久遠を感じます