無駄な薬価

全身に山吹色の波紋が疾走した
常に拱手傍観とし倦いている私には
それは昨晩飲みすぎた薬のせいだと
信じる事すら儘ならない
医者の一挙手一投足がこの太った体に
ばいんばいんと跳ね返る様
それは医療という名の落花狼藉の時間だった
私は豚を殺し、祖母は牛を殺し
余韻に浸るように私は就寝時間に終身した
高だか3時間程度の話である