おひるねのじかんです

私が疲れ眠る事は常なのだが今日もやはり眠っていた
背後には畏怖がひらめき銀の鱗を光らせていた
空は黒鉛の色をした湖であらんとばかりに
風が吹くたびにひらひらひらひらと鬱陶しいのだ
耐え切れず眼を開ければ巨大な視線は海を渡り
世界の裏で殺人現場を目撃してしまう
これから厄介に巻き込まれるのはご免蒙る
しかし何事も無かったかのように目線は閉じられた
再び目を覚ませば既に半日が経過しており
復讐の腹痛なのか下痢が止まらず
私は愚か者だと再認識してしまう夜と昼を跨いだのだった