2005-08-15 稲光で目が覚めて 鈍色の曇天に光彩が放たれる そして雷鳴が轟くのだ 雨は気持ち程度しか降ってくれず 落雷によって発火した家は焦れこむように くすみ、焦げていく 煙は鈍色と混ざりなんとも言えない階調となる 気づけば今宵も知らない間に雷神の宴が終わっている そして遠くの方で稲光 陰々滅々とした稲光の明るさは正に僕の心の内だ 精神主義に準じれば稲光は光ではない 闇だ 私の心を暗く、照らし出す闇だ ・・・鏡にも映らない闇に寂々と雨が降る