目覚めた時の解放感

今日は少女が列車に轢断される夢で目が覚めた
ガタンゴトンという電車の音に鈍い音
それはまだ続いている
私に最高の目覚めを持ち運んできてくれた列車
先ほどから頭の中で蛆虫の声がする
ズルリズルリとオノマトペを発しながら
頭の中を這いずり回っているのだ
マイムマイムを踊りながら這いずり回るのだ
いつもながらだが朝は空腹感に襲われる
空腹感が身の丈程の刀を持って追いかけてくる
寝起きは甘い物が欲しくなる
甘い誘惑と甘い裏切りだ
甘い裏切りとは眠気だ
眠気は今、訪れた朝というものを裏切り次の朝を欲する
そして禁忌の声をあげるのだ
そういえば先ほど水子が列を為して部屋を横切った
あれから肩が重いのだが何人かのやや子が
私の部屋に残り、やや子踊りをしているようだ
午前三時、丑三つ時に来訪した早朝は乱チキ騒ぎだ
私にとって最高の朝がいつもの様に来訪したようだ