タムタム・タムタム

私は逃げたい事から逃げているだけの屑人間だ
星屑の様ならばまだ輝ける隙もあるだろうに
私の顔面に散らばっているのは自慰後の塵紙だ
私が原因で公害が起きる、そんな世の中になってしまう
私は斉藤さんを小馬鹿にしているが私は大馬鹿なのだ
腐っても腐っても腐りきれない鎖を全身に巻いている
その鎖は私が動こうとする度に足元に絡みつき歩き辛いのだ
エンジン音だけは一丁前に響かせる事が出来るのに
空回りしたエンジンは爆発する事もなく止まっていく
時給千円の労働を投げ出した私は一円の価値もない旅烏だ
私が死ぬのには首吊りがいいのか?
私が死ぬのにはオーバードズがいいのか?
それとも生ながらして死ぬのがいいのか?
醜男が死んでも世界が廻っている恐怖感を抱きかかえながら
私は始まったばかりのこの生活を蛞蝓の歩みで進んでいくのだろう