鍋観音

今日という日が早く過ぎ去らないかと濃硫酸の目薬を点している
目など腐ってしまって総てが見えなくなれば幸せだろうと
考えていたあの日の私は薄紅色に輝いていたのだろうか?
血と腸液の混ざった大便を捻り出している個室トイレの中では
私は孤高の存在になれるのだと言い訳にもならない言い訳を
ヒトラーの演説を模してしてみるが実際は稚児の駄々でしかない
私はもう死ぬべきなのではないかと思い貴女に刺されるのを待っている
待っているだけなら自由かもしれないのだが私の粘着質な性格は
15分おきのメールが生と死のジュブナイルの様に物語っているのだ
早くオーバードズの出来る日が来ないかと待っているのは私だけだ