煌いたと思った一瞬は涙が光っただけで
この世界に響く音の粒を揃えるコンプレッサーは無い
ワイヤーロープを首に巻いてみる物の
私は息をしているだけで幸せだったのだと勘違いをし
また去るタイミングを大暴投してしまったのだ
コップに注がれた一滴のワインをペロペロと舐め
豆男と飲んだ酒は海の底へ沈んで逝ってしまった
私は面白い人間ではないが面白い振りをしなければならない
生禅を気取りながら知ったかぶりを繰り返す日々
日々勉強だとは言い放っているがペンもノートも持っていない
私の背後には精神病院の影が未だにちらついているのだ
狂人に成り下がるか本当の道化になるか
二極化された世界を恨みながら私はまた戯言を言う