坊主めくり

平らな地面に弟が寝転び
平らな空を眺めていたかと思えば
私の想像の中の弟は死んでいた
私はヒゲのある暮らしをしようと
全身を奮い立たせたのだが
時は既に半刻程遅かったのだ
精神安定剤をばら撒かれた脳に
母親の優しい声が響き渡った時
私は一日を無駄に過ごすのだろう