顔が割れちゃった

時間は夕方の五時頃だったと思ったのですが
思い起こせば六時頃の可能性も無きにしも非ずです
楽しい音が聞こえる場所へ行ったのですが
私は必要とされていなかったようで帰りました
電車賃だけが券売機に吸い込まれて終わった一日を
恨む様に私は歯がゆくヤドカリを燃やしたのでした
今日は冬にしては珍しくどっちを向いても空で
どう転ぼうと落ちていける気分で揺蕩うのです
どこにもない私の気持ちを顔で表せというのは無理な話で
無理に力を入れれば御伽の世界は壊れていくのでした