たんぽぽ畑

ピコピコとピーブ音は泣く泣くと鳴っている
私の微温湯の生活は口琴のリズムに合わせながら
さながら電々太鼓を打ち鳴らす内弁慶の外地蔵だ
ここに何がいるのかと考えた時に出た答えは
蛞蝓、猫、海鼠、ゲジゲジの四竦みだったのだ
今夜の晩御飯はいただきますを言わず存ぜぬと
代わりにグレゴリオ聖歌をギターにあわせ大熱唱
これは愚者の一つ覚え、猿の自慰だと膨らんだ
いつまでもいつまでこのままのままで踊りたいのだが
氷川台が私を待って手招きをしながらくるくる回り
ダンボールを投げる私の一挙手一投足の紙芝居は
中野ブロードウェイでロングラン大ヒットだった
笑っているのが私だけならばいいのだが
現時点で笑っている人物は鳥篭の中に満杯なのだ