騒音おばさん

あぁこの家ともお別れなのかと日課の自慰も忘れ
気付けばベースギターを掻き鳴らしながら歌っている
砂を忘れたトイレでは君のドアを叩いているのだ
全財産の半分はここにあるのかと叙情的に排便だ
世界中の経血を集めた風呂に入る妄想だけでは
私の欲望は満たされずにアンバランスを兼ね備えた
フーコーの振り子を振り回して誰かを呼ぶ
その誰が誰だかわからないのだが赤眼鏡だというのは
全世界人類共通のバレリーナダンスの回転だ
偏頭痛がするのはこの生まれ育った埼京線沿いから
離れて死んでしまう事からの涙が止まらないからだろう