尻の背徳感

尻の穴からガスを噴出する背徳感
悲しいかな今日だけで人生の半分の背徳感
尻は爛れて唐辛子粘液を捻り出す苦痛
ラアメンの匂いがした窓の外を
現実と非現実の境目に立ちながら
ただ時間を経つのを待つ為だけに
便座カバーの温度を上げている
両手は宙に浮かび視線は旅に出た
是だけの事が遭っても
私の背徳感や人生の過ち等は
新聞の訃報欄の如く
誰も気付かずに
ただドモホルンリンクルの原液の様に
ゆっくりと滴り落ちて腐るのだろう