天上天下唯我独尊

昨夜、あの人の夢を覗いた
作為的な物ではなく偶然だったのだが
いつも私が見る黒い夢ではなく
希望に満ち溢れた赤い夢だった
私は嫉ましく為り
其処に黒いペンキをぶち撒けるが如く
大声で泣くと、あの人は目が覚めたらしく
夢は途絶えた
気付くと私は一人で泣いていた
天上天下唯我独尊で在りたいと思った