2006-12-29 厄災花 寒空に雲が無節操に広がる あぁ今日が終戦記念日なら 良かったのにと いつになく禍々しい散歩 川沿いの小さな小道にある物 誰かが落とした軍手のような花 薄汚く誰も見向きもしない花 私はそれを愛せるだろうか 日頃に愛する篝火花と同じに それを愛せるだろうか 思考は空虚の果て 意味の無い有象無象が脳裏 それは花の齎した厄災の日々