貴女にばんざい

深夜の目白通りには羊が泣いていました
私はいつまで経っても狼には慣れません
ただ二人でいただけの時間は宇宙でした
貴女と同じ物を見て同じ様に笑っただけで
これ程までに心が弾み、私はゴムなのだと確信しました
ふわふわでぶよぶよで膨らみすぎの物体です
膨らみすぎて泣けてくる夜が何度でもくればいい
私が貴女を膨らませられる日はやってくるのかと
私だけが膨らんでしまっている世界に杞憂が走り
ただ、私は今なら誰かに針で刺されようとも
笑顔で炸裂出来る程、幸福が鳴り響いているのです